取扱している商品が紳士物のネクタイで、長尺の製品である事、湿気などを避けて箱の中での織曲がりが無いように保管しないといけません。ネクタイは一度シワになるとダメージが残り、蒸気アイロンで蒸気を掛けながらプレスをしないと戻らない、非常に繊細な商品であります。そのため、アウトソーシングに対応している会社が少なく、困っていました。
また、ネクタイは取り扱いが難しいだけでなく、色や柄の種類も豊富で、特に柄の取り扱いに関しては特定のルールを持つ（例: 同一得先で2本までの柄重複など）ことが求められ、これがさらなる難しさを加えています。
そのため、長らく自社での対応を続けていましたが、トミーズコーポレーションさんではこれらの対応もものともせず納品品質は今では自社物流以上の評価を頂けています。

アウトソーシングを検討していたデリバリー業務は特殊で、業者から提供されているシステムとの連動が課題でした。
このシステムはデータの出力には対応していますが、各種帳票へのデータ連携は行われておらず、検品処理などのデータの処理も全て手入力で対応する必要がありました。
さらに、欠品情報を一度反映すると修正ができないようにロックされるなど、実際の運用面での扱いが難しかったです。
しかし、トミースコーポレーションではこのシステムと自社のシステムを連動させ、不足していた要素を見事に補完してくれました。
これにより、アナログだった部分がデジタル化され、ミスが減少し、納品の精度も向上しました。

自社物流ではシステムが整備されていなかったため、ロケーション管理ができず、ピッキングや梱包の作業は人手に頼っていた。その結果、このタスクをこなせる人材が限られており、一日に出荷できる量に限界が生じていました。
特に、業者への出荷は年に二回、一斉に大量の商品を出荷するタイミングがあります。具体的には、クールビズのシーズンが終わる秋口と、新卒リクルートのシーズンとなる春先です。以前は、出荷データを複数回に分けて納品していました。しかし、トミーズコーポレーションとのシステムの連携を開始してからは、システムとの完全な連動により作業が標準化された結果、アウトソーシングを開始した翌年には、前年の2倍以上の数量を問題なく処理できるようになりました。現在では、初期の取扱量を大幅に上回る量を扱うことができます。