営業マンが自分が販売してきた商品を納品先の要望に合わせて出荷作業までを行うこの形は一見効率的でお客様の事をよくわかることが出来るので良い様に思います。
しかし、出荷作業を行っている間は営業活動が出来ず、他の顧客への営業や既存顧客への追加提案などが滞り、結果的に売上向上のための営業活動が中断される状態となってしまいました。
また、物流に関する専門知識が無い状態で行っているので作業の品質もそうですが効率的な作業が行えていない事、作業者それぞれに我流で作業を行っている事から物流品質・効率的な物流と言う観点から見ると問題が多数ある状態でした。
このような状態を改善すべく、「餅は餅屋」という考えのもと、物流のプロにアウトソーシングすることで、物流品質が格段に向上し、効率的な物流が実現されるようになりました。

自社で物流を行っていた時には専門知識が無く、各営業マンが納品先からの指示を確認し、それぞれが個別に対応していました。本来システムで効率的に運用できるような業務もアナログ的な方法で取り組んでいたり、伝票レスの申請さえ行えば伝票を発送せずに納品できるシステムにもかかわらず、申請をせずに毎回伝票を印刷して添付していました。しかし、業務をシステム化することで、これまでの作業をよりシステマチックに運用することが可能となりました。
また、納品の精度に関しては、以前はシステムを通じての出荷検品が行われていなかったため、納品エラーなどのトラブルが頻発していました。しかし、システムを介した出荷検品と納品のプロセスを導入してからは、納品の精度が飛躍的に向上し、お客様からの追加オーダーの依頼も増加しています。

受注に一定のルールを設けていなかった時には人員が足りず多数の派遣スタッフを投入し出荷作業を行っていました。お客様との信頼関係の中で納品の予定（約束）はぜったいなので致し方ない対応ではありますが、ある程度事前に受注のルールを定めておくことで作業時間を確保し、他の作業スケジュールなども見えやすい（把握しやすい）状態にすることで人員調整を可能とし余分な人件費コストを掛けずに作業を行うことが出来ます。
ルールがない場合、受けた受注に対して指定された納品日に応じて作業を進めなければならず、「10000枚を明日に納品してください」といった厳しい要求も避けられなくなります。
しかし、「5000枚以上の注文は翌々日の出荷となります」といったルールを事前に明示すれば、作業時間の確保やスケジュールの調整がスムーズに行えます。