物流倉庫のロケーション管理とは?メリットや導入方法を解説

「ロケーション管理って何?」と悩んでいませんか?
物流倉庫におけるロケーション管理は、倉庫内作業を効率化させるために重要な取り組みの一つです。
そこで今回は、ロケーション管理について詳しく解説します。
この記事を読めば、自社の物流業務を効率させることが可能です。
ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
ロケーション管理とは
ロケーション管理とは、物流倉庫において商品や在庫の位置情報を管理すること。
ロケーション管理の導入により、ピッキングや在庫管理などの倉庫内業務を効率化させることができます。
ロケーション管理の導入によるメリットは多く、自社の物流倉庫を効率的に運営するためには、欠かせない取り組みの一つと言えるでしょう。
ロケーション管理の仕組み
ロケーション管理では、WMS(倉庫管理システム)を用います。
具体的には、入庫した商品を棚入れするときに、それぞれに添付されたバーコードをハンディーターミナル(業務端末)でスキャンすることにより、商品とロケーションナンバー(保管場所)が紐づく仕組みです。
のちに商品をピッキングするときに、WMSからピッキングリストを出力することで、「どの商品がどこにあるのか」が明確になります。
ロケーション管理のメリット
ロケーション管理には、以下3つのメリットがあります。
ピッキングの作業効率が向上する
ロケーション管理を導入すれば、ピッキングの作業効率が向上します。
ロケーション管理により、商品の保管場所が明確になり、倉庫内での移動がスムーズになるためです。
倉庫内での移動がスムーズになれば、ピッキングの作業時間を短縮できますよね。
浮いた時間を他の注文分のピッキングに回したり、作業人数(人件費)を減らしたりできるでしょう。
在庫管理の精度が上がる
また、在庫管理の精度が上がることも、ロケーション管理を導入するメリットの一つです。
ロケーション管理により、商品の保管場所や在庫数が管理しやすくなれば、ピッキングミスを減らせます。
その結果として、棚卸時の在庫差異(帳簿上の在庫と実在庫の差異)も少なくなるでしょう。
顧客満足度を高められる
さらにロケーション管理は、自社サービスに対する顧客の満足度を高めることが可能。
ロケーション管理により在庫管理の精度が上がれば、注文を受注してから発送するまでのリードタイムが短縮されるためです。
顧客からの注文や問い合わせに、迅速かつ正確に対応できるようになるでしょう。
ロケーション管理の種類
ロケーション管理には、「固定ロケーション」と「フリーロケーション」の2つの種類があります。
固定ロケーションは、1つの商品を決められた固定の1つの保管場所(棚やパレット)で管理する方法。
商品と保管場所が固定されていることから、シンプルな管理方法であると言えます。
一方フリーロケーションは、商品を特定の位置に固定せず、倉庫内の空いているスペースに自由に収納する方法。
アパレルや雑貨など、取り扱い品目が多く、商品の入れ替えが頻繁に起きる場合に活用されることが多いです。
それぞれには、メリットとデメリットがあります。
倉庫の規模や業務内容に合わせて、適切な方を選ぶ必要があるでしょう。
ロケーション管理の導入方法
ここからは、ロケーション管理を導入するための方法(手順)を解説します。
倉庫の現状分析
ロケーション管理の導入にあたり、まずは倉庫内の現状を把握することが重要です。
倉庫内の作業フロー、在庫管理の仕組み、問題点などを調査し、改善点を洗い出します。
この現状分析によって、導入すべきWMS(倉庫管理システム)の機能や要件を明確にすることが可能です。
WMS(倉庫管理システム)の選定
現状分析の結果を踏まえて、最適なWMS(倉庫管理システム)を選定します。
自社の基幹システムやECシステムと連携が必要な場合は、対応の可否を確認してください。
また、WMSの販売元であるベンダーのサポート体制もチェックしましょう。
ただ販売するだけでなく、物流の知識が豊富で、導入後のサポートが手厚いベンダーを選ぶべきです。
システムの設定やロケーションナンバーの発行
WMSを導入したら、まずシステムの設定を行います。
具体的には、商品マスタを登録したり、ロケーションナンバーを発行したりします。
発行したロケーションナンバーは、バーコードに印字して倉庫の棚やパレットに添付していきます。
なおこの時点で、ピッキングの作業効率を向上させるために、適切な導線が確保された倉庫レイアウトを決定しておくとよいでしょう。
従業員のトレーニング
環境が整ったら、従業員をトレーニングします。
トレーニング内容としては、ロケーション管理の仕組みやWMS(管理画面やハンディーターミナル)の操作方法などです。
ロケーション管理はもちろん、WMSを用いて入庫から出庫までの一連の流れを従業員に正しく理解してもらうことが重要。
トレーニングには、十分な時間をかけましょう。
テスト運用
実際の運用を想定して、入庫から出庫までの一連の流れをテストしてください。
WMSの動作確認、不具合の修正、改善点の洗い出しなどを行います。
テスト運用には、十分な時間をかけましょう。
本稼働開始
テスト運用が問題なく終了したら、本稼働開始となります。
テスト運用しているとはいえ、通常の業務を行ううえで、必ず課題が出てきます。
PDCAサイクルをもとに、改善していきましょう。
システムの保守・更新
WMSを導入した後も、システムの保守・更新を行うことが重要です。
WMSには常に最新の情報を反映させる必要があり、システムの障害が発生した場合は迅速に対応する必要があります。
また、新しい商品や倉庫内のレイアウトの変更などにも対応できるよう、システムの更新を定期的に行いましょう。
おすすめはクラウドWMS「BEELOGi(ビーロジ)」
WMSを導入するなら、弊社トミーズコーポレーションのクラウドWMS「BEELOGi(ビーロジ)」がおすすめです。
おすすめの理由は、以下の3つです。
導入コストが安い
クラウドWMS「BEELOGi(ビーロジ)」なら、導入コストを抑えられます。
クラウド型のWMSであり、インフラやシステムの保守管理などのコストを削減できるためです。
またソフト面のみならずハード面でも、これまで高額であったハンディーターミナルに、スマートフォンを採用しているため価格を抑えています。
ハンディーターミナルは複数台必要になるとはいえ、「BEELOGi(ビーロジ)」なら導入のハードルが低いのです。
そのため、中小企業の方にもおすすめと言えます。
ありとあらゆるシステムと連携が可能
「BEELOGi(ビーロジ)」は、マッピング(EDI編集)機能があるため、さまざまなシステムとの連携が可能です。
たとえば、Amazonや楽天市場といったECモール、futureshopやMakeShopなどのECカート、ネクストエンジンやCROSS MALLなどの受発注一元管理システムなどと連携することができます。
そのほか、サービス提供元である弊社トミーズコーポレーションに社内SEが在籍しているため、自社の基幹システムとの連携などにも対応することが可能です。
物流会社ならではのサポートが受けられる
「BEELOGi(ビーロジ)」には、物流会社である弊社トミーズコーポレーションのノウハウを反映した機能が搭載されています。
導入後のサポートも充実しており、トラブルや問題が発生した場合もご安心いただけます。
さらにWMSの運営支援のみならず、28年の物流実績を基に「物流コンサルティングサービス」も提供しているため、お客様の物流課題をありとあらゆる側面からサポートすることが可能です。
そのほか、物流のアウトソーシングも承っております。
自社物流の改善よりも、アウトソーシングのほうが費用対効果が高い場合もありますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、ロケーション管理のメリットや導入方法について解説しました。
倉庫内作業は効率化すれば、生産性が上がります。
コスト削減にもつながるので、積極的に取り組みましょう。
自社物流に課題を感じられている場合は、一度弊社トミーズコーポレーションにお気軽にご相談ください。
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