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公開日: 2021/08/02

WMS(倉庫管理システム)とは?導入のメリットや選び方について解説します

カテゴリ:EC通販業務について

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自社の倉庫管理で悩まれている方なら一度や二度、「WMS」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。本日は物流倉庫や物流センターで利用されているWMSについて解説するとともに、WMS導入のメリットやデメリット、選び方について解説したいと思います。

WMSとは

WMS
WMS(ダブリュエムエス)とは英語のWarehouse Management Systemの略で日本語では倉庫管理システムと訳されることが多いです。また、時に在庫管理システムや物流センター管理システムとも呼ばれることもあります。WMSはその名の通り倉庫や物流センターにおける製品の保管と製品の流れを管理する仕組みです。在庫の状況を把握して在庫管理するだけでなく、入荷検品やロケーション管理、ピッキングに出荷、さらには棚卸等の様々な倉庫作業で使用されます。WMSは特定の企業に偏らず、メーカー(製造業)、卸業、小売業、EC・通販事業と幅広い企業・サービス業で導入されています。

WMSと基幹システムとの違い

多くの場合、基幹システムにも在庫管理機能が付いているのですが、基幹システムに付いている在庫管理機能はあくまでもシステム上(帳簿上)の在庫を対象としており、理論在庫の管理を目的としています。それに対しWMSは倉庫に保管されている現物、つまりは実在庫を管理する目的で使用されます。そのため、基幹システムだけでは物流現場でよく耳にする「作業の正確性を上げて誤出荷の数を減らしたい」や「物流コスト削減のため効率化を図りたい」といった悩みを解決することができません。WMSは近年、コストダウンや生産性向上を目的とし、物流現場の課題を解決する倉庫管理システムとしていたるところで導入されています。

基幹システムにWMSの機能がない理由

一見、基幹システムにWMSの機能があれば便利なように感じられるのですが、実際には別々のシステムとして運用されています。というのも倉庫管理を正確にコントロールするためには様々な機能が必要です。それらの機能を否応無しに基幹システムに組み込んでしまうと、本来汎用性が高いはずの基幹システムが複雑化してしまい、かえって業務効率の低下などを招き、運用面で問題が発生する原因にもなります。一般的にWMSが基幹システムから切り離されるのはこうした理由からです。もちろん、在庫数データの更新作業等、必要な部分については基幹システムとWMSで連携して使用することができます。

WMS導入のメリット

WMS導入のメリット・デメリット
WMSを導入することで様々なメリットがあります。WMSを導入するということは製品をデータ管理するということです。具体的には製品に添付されたバーコードをハンディーターミナルと呼ばれる業務端末でスキャンすることで、製品の在庫数や保管場所、倉庫内での移動記録等を入力の手間なしにシステムに反映することができます。

人による作業ミスを削減

入荷検品の場面では人が製品の数を数えなくても、製品のバーコードをスキャンするだけで数量検品できます。何がいつ、いくつ入荷したのかを正しい紐づきでデータ管理できます。人に依存しない、人に考えさせないということはミス削減の基本であります。

次にロケーション管理の場面では、予め設定したロケーションと製品とをデータで紐づけることで、以後製品がどこに保管されているのかをすぐに見つけることができるようになります。これは棚入れという作業で、棚に添付されたバーコードと製品のバーコードをスキャンすることで、製品に保管場所が紐づいて記録される仕組みです。

さらにピッキングの場面ではピッキングリストに記載されたロケーションから商品をピッキングする際にピッキングリストの印字されたバーコードと製品のバーコードをスキャンすることでデータ照合できます。もし仮に間違った商品をピッキングしていた場合はエラーが表示されますので、間違うことがありません。

最後に出荷手前の梱包作業にもバーコードスキャンは役立ちます。ピッキングリストと製品、納品書と送り状のバーコードをそれぞれスキャンすることでその組み合わせが正しいか判断することができます。そうすることで、テレコ出荷を未然に防ぐことができます。

作業をマニュアル化できる

WMSを導入することで、倉庫作業のほとんどがWMSを用いた管理体制に代わります。言い換えてみればWMSの運用方針が定まれば倉庫内のほとんどの作業が標準化されます。作業をマニュアル化することで、物流現場でよくある属人化を防ぐことができます。そのため、長年在籍している熟練スタッフと新人スタッフのレベルが埋めやすくなります。人材の採用が難しい昨今では、人に依存しすぎない運営体制の構築も重要視されています。

倉庫作業の見える化が可能

物流倉庫のありとあらゆる作業をデータで管理するということは見える化につながります。生産効率が上がらないボトルネックがどこにあるのか数字で分析することで、課題を抽出することができます。データはリアルタイムで管理することができるため、何か問題があった場合でもすぐにその要因を突き止めることができます。物流現場を改善することで大きなコストダウンが実現できます。

WMS導入のデメリット

WMS導入は確かに便利で役立つものですが、導入する上でハードルがあるのも確かです。導入前にしっかりと確認しておきましょう。

バーコード管理が必須

WMSは製品をデータ管理する上でバーコードが必須となります。そのため、自社のオリジナル製品や一般的に流通していない製品となると独自のバーコードを生成して添付する必要があります。製品にバーコードを印字できる場合もあれば、そうでない場合は製品にバーコードシールを添付する必要があります。在庫を数千、数万単位で保有している場合は確かにある程度のコストが発生するでしょう。物流代行業者の中には荷主から製品を自社の倉庫から受け入れる際に荷主の代わりにバーコードシールを添付してくれる業者も存在します。コストが見合うかどうかは、WMS導入後のメリットと天秤をかける必要がありますが、ほとんどの場合その分のコストは目をつぶることができるでしょう。

導入コストがかかる

もちろん導入コストはかかります。「ただ在庫を倉庫に置いているだけ」という感覚の経営者の方なら高いと思われるかもしれません。しかしながら、昔ではオンプレミス型と言って自社内に高額なサーバーを設置する必要があったり、高額なハンディーターミナルが必要であったWMSでも近年ではクラウド型で比較的安価なWMSも登場しました。まずはWMS導入に必要なコストを数社見積りした上で、今自社で抱えている倉庫現場の課題と天秤にかけて検討する必要があります。場合によっては倉庫現場の課題が解決し、出荷キャパを上げることができるかもしれません。そのため、導入後の出荷予測数も立てることをおすすめします。

WMSの選ぶポイント

クラウド型のWMSがおすすめ

クラウド型のWMSであれば比較的安価に利用できます。昔では導入に数百万円、数千万円かかっていたWMSもクラウド型WMSの登場で、月々数万円のランニングコストで利用できるようになりました。また、クラウド型であればいつ、どこにいても管理画面にアクセスできるため、管理者が複数いたり、複数の拠点を移動する場合でも利用できます。

スマートフォン型のハンディがおすすめ

実はハンディーターミナルの導入コストも1台数万円~数十万円するものもあります。しかしスマートフォン端末をハンディーターミナルに採用しているWMSであれば比較的安価に導入することができます。しかも、4Gや5GといったSIMカードによる携帯端末回線に対応したものでれば、WiFi工事不要でどこでも使用することができます。複数の倉庫を運営する企業にとっては非常に便利と言えます。

自社に必要な機能があるか

WMSといっても各社から販売されているものは多種多様です。そのため、自社に必要な機能があるかどうかしっかりと見極める必要があります。まず最低限必要な機能は音声によるミス防止機能です。WMS導入のメインの目的と言っても過言でないミス削減には効果的な機能です。もし仮にミスが発生した際にハンディーターミナルの画面上に表示されるだけでは視覚的な判断のみになりますが、エラー音も一緒に鳴ってくれると聴覚的にも判断することができるため、ミス発生時に気づきやすいです。

その他WMSにはショップやブランド毎にワンタッチで管理画面を切り替えることができる店舗切り替え機能や各種ECシステムと連携するためのデータマッピング機能、ピッキング効率を上げるため注文内容に優先順位を自動で付ける伝票振り分け機能があるものもあります。

しっかりと自社に必要な機能を絞り込んだ上で選定することをおすすめします。

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