【2023年版】BtoB向けECカート・システム比較10選!選び方や注意点など

「BtoBのECカート・システムって、どれを選べばいいの?」と悩んでいませんか?
確かに、サービスごとに機能や料金が異なるので、イマイチどれを選べばよいのか分からないですよね。
そこで今回は、BtoB向けECカート・システムを厳選してご紹介します。
この記事を読めば、時間をかけることなく、自社に最適なBtoB向けECカート・システムを選ぶことが可能です。
なお、BtoBのEC化率は近年も右肩上がりで増加しています。
※参考:経済産業省「令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」
まだECを始めていないBtoB企業の方は、これを機に始めましょう。
それではどうぞ!
目次
BtoB向けECカート・システムとは?
BtoBサイトの構築ができたり、Webでの受発注ができたりするシステムのことです。
厳密には、「ECカート(ASPカート)」や「ECパッケージ」などに分かれますが、この記事では一本化して解説します。
これまでのBtoBの受発注の主な手段は、電話、FAX、メールなどでした。
しかし今では、BtoB向けECカート・システムの登場により、「ペーパーレス化」や「デジタル化」が進んでいますよ。
BtoB向けECカート・システムを選ぶ3つのポイント
BtoB向けECカート・システムを選ぶポイントは、次の3つです。
自社に必要な機能があるか
予め自社に必要な機能を洗い出したうえで、ECカート・システムを選定することが重要です。
いくら安くても、自社に必要な機能がないECカート・システムでは、満足のいく取引は実現できません。
たとえば卸では、取引先によって商品の販売価格を変更したいですよね。
「取引先別価格設定機能」があれば、取引先ごとに異なる販売価格を設定できます。
あとで困らないためにも、各サービスごとに「どんな機能があるか」を入念にチェックしましょう。
カスタマイズが可能か
次に注目したいのが、「カスタマイズができるかどうか」です。
高度な機能であれば、標準で装備していないことも珍しくありません。
しかし、カスタマイズが可能なECカート・システムなら、自社の要望に応えてくれるでしょう。
サードパーティーとの連携が可能か
最後に注目したいのが、「サードパーティーとの連携」です。
というのも、ECカート・システムだけではBtoB業務のすべてを補えません。
決済(請求)、販売(在庫連携)、WMS(倉庫管理システム)、サードパーティーとの連携が必要になります。
そのため、「連携機能がどれほど充実しているか」もチェックしてみてください。
BtoB向けECカート・システム比較10選
ここからは、BtoB向けECカート・システムを紹介していきます。
以下、比較一覧表です。
ぜひ参考にしてください。
Bカート
BtoBの受発注業務をEC化するクラウドサービス『Bカート』は、株式会社Dai(ダイ)がサービス提供しています。
中小企業はもちろん一部大企業も導入しており、導入社数1,500社を超えるECカートです(2023年2月現在)。
幅広いBtoB機能を取り揃えており、シンプルで使いやすい印象。
他と比べて価格も良心的で、ライトプランであれば月額9,800円から使えます。
さらに、サードパーティーとの連携も豊富なため、カスタマイズ不要で色々なサービスと連携が可能。
特殊な機能が必要でない場合は、候補に上がること間違いなしのBtoBのECカートです。
30日間の無料トライアルもあるので、気になる方は試用してみましょう。
楽楽B2B
『楽楽B2B』は、株式会社ネットショップ支援室がサービス提供するBtoB受発注システムです。
特長は、AI OCRの「注文書自動読込み機能」があること。
たとえば、1つのカラムの中に複数の項目が複数段にわたって表示される「複雑な帳票」でも、読み込みが可能です。
また精度が高く、手書きの注文書の読み込みにも対応しています。
そのため、現状のメールやFAXなどの紙による受注を残しつつも、徐々にWeb受注に切り替えていくことができるでしょう。
つまり、取引先に配慮しながらペーパーレス化やデジタル化を目指したい企業にとっては、うってつけのシステムと言えます。
ただし、実際の読み込み精度については、事前にしっかりと検証した方がよいでしょう。
ecbeing BtoB
株式会社ecbeingが運営する『ecbeing BtoB』は、中堅・大手企業向けBtoBのECプラットフォーム。
「受注業務の負担を軽減したい」「BtoBサイトとBtoCサイトを同時に構築したい」などの課題を解決することが可能です。
また、システム開発500名の安定した開発体制により、サイト公開後でも充実したサポートを期待できます。
導入事例も豊富に掲載されているので、ぜひチェックしてみてください。
ecWorks
株式会社ecbeingが運営する『ecWorks』は、高機能&安価なBtoBプラットフォーム。
同社1,500サイト以上の構築実績を誇る『ecbeing BtoB』の導入事例から誕生した、低予算法人向けのソリューションです。
小規模なカスタマイズなら対応可能。
仮に大規模なカスタマイズが必要になった場合でも、『ecbeing BtoB』へ低コストかつ短時間で移行できます。
『ecbeing BtoB』で培った同社のノウハウにより、セキュリティが徹底されているもポイント。
営業支援オプション機能により、「サイト構築後の利用促進」も可能です。
MakeShop(BtoBオプション)
導入社数10,000社を超えるECサイト構築システムの『Makeshop』に、会員制・卸サイトの機能を付けられる『MakeshopBtoBオプション』です。GMOメイクショップ株式会社がサービス提供しています。
特長は、BtoBとBtoCを1サイトで運営できること。
たとえば、ユーザーがログインしたときに会員を自動で判定することで、ECサイトの画面表示を「法人」と「個人(一般消費者)」で切り替えられます。
とはいえ、BtoBとBtoCのデータは一元管理できるので、二重管理の心配はありません。
そのほか、個別のカスタマイズにも対応しているため、特殊な機能が必要な場合は一度相談してみるとよいでしょう。
ALADDIN EC(アラジンEC)
『ALADDIN EC』は、株式会社アイルがサービス提供する、BtoB専用のECサイト構築・Web受発注システムです。
『ALADDIN EC』の優れている点は、カスタマイズの対応力。
とくに、自社の基幹システムと連携させることができるので、業務効率化に繋がります。
「ECカート(ASPカート)では機能的に物足りないが、フルスクラッチ(ゼロからの開発)では費用がかかりすぎる」といった場合に、候補に挙がるでしょう。

▲出典:ALADDIN EC
そのほか、株式会社アイルの強みは、何と言ってもショップ運営のシステム構築に幅広いノウハウがあること。
『アラジンEC』以外にも、複数のソリューション&プロダクトが存在します。
BtoBのECのみならず、総合的に自社のシステムを見直す場合は、まるごとお任せできるかもしれません。
CO-NECT(コネクト)
『CO-NECT(コネクト)』は、「FAXや電話にさようなら スマホやPCからかんたん・確実に受発注」がキャッチフレーズのBtoB受発注システム。CO-NECT株式会社がサービス提供しています。
キャッチフレーズどおり、パソコンのみならず、スマートフォンでも気軽に受発注できるのが嬉しいポイント。
初期費用0円、月額費用0円から申し込み当日から利用できるのも魅力的です。
サービスサイトには、食品、化粧品、工具などのメーカーや卸の導入事例が紹介されていますよ。
「基本的な機能だけあればよい」という場合は、候補に挙がるでしょう。
2週間の無料トライアルもあるので、試してみてください。
BeeTrade(ビートレード)
株式会社アピリッツがサービス提供する『BeeTrade』は、BtoBのECに特化したECサイト構築パッケージです。
価格管理、販売管理、決済管理など、BtoB特有の商習慣に対応するための機能は、標準で装備されています。
特長は、株式会社アピリッツが幅広いソリューションを提供していること。
これならBtoBサイトのみならず、さまざまな相談に乗ってもらえるでしょう。
ebisumart(エビスマート)
『ebisumart』は、株式会社インターファクトリーが運営するECビジネスプラットフォーム。
BtoBはもちろん、BtoC、オムニチャネル、ショッピングモール構築などに対応可能です。
カスタマイズ対応力の高さから、誰もが知っている有名企業も導入しています。
「世の中にあるような機能であれば、ほぼ問題なく実装可能」ということもあり、頼りにできる存在です。
また、サードパーティとの連携実績が豊富なのも嬉しいポイント。
餅は餅屋ということわざのように、専門分野はサードパーティの機能に任せれば、費用も抑えられるでしょう。
EC-Rider(イーシーライダー)
株式会社フライトホールディングスがサービス提供する、ECサイト構築システム『EC-Rider(イーシーライダー)』です。
特長として、さまざまなサプライヤーが、不特定多数のバイヤーに対して売り場を提供する「卸売市場」をインターネット上に用意する機能「eマーケットプレイス」があります。
そのため、自社がプラットフォーマーになるビジネス展開も可能です。
また、「FAX OCR連携」機能もあります。
FAXから送られた注文書や申込書をOCR(文字認識)機能が自動で内容を読み取りデータ化することが可能です。
料金プランは、「クラウド(ASP)」と「オンプレミス」に分かれています。
クラウド(ASP)プランでも、オプションを使えば、カスタマイズが可能です。
BtoBのECカートを選ぶときの注意点
BtoBのECカートは、初期費用や月額費用の金額だけで選んではいけません。
費用が安いと思って選んでも、必要な機能がオプション扱いであれば、結果的に高くなるためです。
各サービスサイトの表記だけで判断せず、自社に必要な機能を営業担当に伝えたうえで、トータル費用を確認しましょう。
自社ECサイトの構築だけでなく「ECモール」への出展も検討しよう
ECカートは、自社専用のECサイトを構築できますが、新規顧客の集客は難しいと言えます。
Web広告の出稿やSEOなどの、集客施策が必要になるでしょう。
もし自社の販売形態が特殊でなく、すぐに販路を開拓したい場合は、「ECモール」への出展も選択肢の一つです。
ECモールはバイヤーが集まりやすく、自社でわざわざ集客しなくても購入してもらえる可能性があります。
ECモールは販売マージンこそ必要になりますが、初期費用はほぼかからないため、出店のハードルは低いと言えるでしょう。
今回は、2つのBtoB専用ECモールをご紹介いたします。
netsea(ネッシー)
『netsea』は、200万点以上の商品が登録されている巨大BtoBモールです(2023年2月18日時点)。
仕入れのためのユーザー登録は無料で、月額費もかかりません。
その背景もあり、40万社以上の仕入れ会員(バイヤー)が利用しています。
サプライヤー側では取引(販売)するバイヤーを選定できますので、自社製品の流通やブランドイメージをコントールすることが可能です。
superdelivery(スーパーデリバリー)
株式会社ラクーンが運営するsuperdelivery(スーパーデリバリー)は、3,000社を超える企業が出展しており、140万点を超える商品が登録されています(2023年2月18日時点)。
特徴は、仕入れのためのユーザー登録に月会費2,000円(税抜)が必要であること。
有料会員限定のECモールであるため、購買意欲のあるバイヤーが多いです。
また、海外販売にも対応しており、国内外25万以上のバイヤーに商品を卸せる、全世界型の商品マッチングツールでもあります。
物流のアウトソーシングならトミーズがおすすめ
なかには、「自社の発送業務を物流会社にアウトソーシングしたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
物流実績28年を誇る、弊社トミーズコーポレーションなら、ECに特化したクラウドWMS「BEELOGi(ビーロジ)」を導入しているため、ありとあらゆるECカート・システムと連携が可能です。
さらにBtoBとBtoCの在庫一元管理にも対応しています。
プロならではの高い物流品質で、お客様の荷物を適切に保管および発送いたしますので、ご安心ください。
物流のアウトソーシングが初めての方でも、ご安心いただけますよ。
まとめ
この記事では、BtoB向けECカート・システムを比較してご紹介しました。
自社に合いそうなECカート・システムは見つかりましたか?
見積もりをとるときは、なるべく要望を明確化しましょう。
具体的であればあるほど、ECカート選びで失敗するリスクを抑えられますよ。
それでは素敵なBtoBサイトの構築を願っております。
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