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公開日: 2021/05/31
更新日: 2024/05/16

物流倉庫と物流センターの違いを役割や機能から徹底解説いたします

カテゴリ:倉庫業務について

物流倉庫と物流センターの違い

新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛などの影響で、EC市場の成長は加速しました。それに応じて物流施設の需要が高まり、いたるところで大型の物流施設も増設されています。EC市場の拡大は消費者の購買行動の変化を引き起こし、オンラインでのショッピングが一般化する中、企業は迅速かつ効率的な配送体系の整備を迫られています。この流れは、物流の基盤となる「物流倉庫」と「物流センター」の重要性を一層際立たせています。そこで本日は、最近よく耳にするこれらの施設について、その役割や機能の違いを詳しく解説いたします。これからの物流がどのように変わっていくのか、そしてそれが私たちの日常やビジネスにどのような影響を与えるのかを探求することで、より理解を深めていただけることでしょう。

物流倉庫と物流センターの違い

近年、物流センターという言葉が主流になり、「物流倉庫」とは何が違うのかと疑問を持つ方が多くいます。実際、多様化する市場のニーズに応じて、従来の物流倉庫もその機能を拡張し、物流センターに近い役割を果たすようになっています。これにより、両者の定義が曖昧になってしまうことも事実です。

物流倉庫は主に商品の保管に特化しているのに対し、物流センターはそれに加えて、配送、梱包、在庫管理など複数の物流機能を一手に担う施設です。例えば、ある物流センターでは、商品が入荷するとすぐに検品、ラベリング、必要に応じて簡単な組立て作業が行われ、最終的には配送ルートに沿って効率的に出荷されます。

さらに、現代の物流センターでは、最新のテクノロジーを駆使した自動化システムが導入されており、人手をほとんど必要としない高度な作業が可能になっています。これにより、効率性だけでなく、エラーの削減や作業員の安全性の向上にも寄与しています。

このように、物流倉庫と物流センターの主な違いは、単なる保管からより複雑な物流プロセスの管理へと機能が拡張されている点にあります。このセクションでは、これらの違いを詳しく解説し、市場がどのような物流機能を求めているのかを掘り下げていきます。

物流倉庫

物流倉庫の特徴
物流倉庫の役割は製品や商品を保管し、配送や管理を行うための施設となります。保管された商品は最適な条件下で保たれ、次の目的地へ移動する準備が整います。また、JANコードやITFコードを利用した在庫管理が導入され、正確な在庫情報の更新と迅速な商品のピッキングが可能になります。物流倉庫の主な役割は以下となります。

入荷(入荷荷役)

到着した商品は、品質と数量の入荷検品を行った後、ケース単位やパレット単位で計上されます。この過程により、商品の正確な管理と迅速な保管が可能となります。

保管

商品は、その品質を維持するために適切な環境条件を備えたエリアで保管されます。温度や湿度が厳格に管理された場所での保管により、商品の品質維持が図られます。

ピッキング

受注された注文に基づき、保管されている商品から必要なものをケース単位やパレット単位で選び出します。このプロセスでは効率性と精度が特に重視され、効果的な物流を実現します。

出荷検品

出荷前には、再度商品の品質と数量について確認を行います。この検品を通じて、顧客に対して正確な商品が届けられることが保証されます。

出荷(出荷荷役)

梱包済みの商品は、配送先ごとに運送会社へ引き渡されます。この過程では、各配送先に応じた適切な運送会社が選定され、積み込みが行われます。これにより、商品は最終的な目的地である消費者や他のビジネスへ効率良く輸送されます。

さらに、大規模な物流倉庫では、ロジスティックス・オートメーションを取り入れたソリューションが導入され、人手によるエラーを減らしつつ、作業の効率化を図っています。これにより、日々の操作がスムーズになり、時間とコストの節約につながります。

物流倉庫の効率的な運用は、全体のサプライチェーン管理において重要な役割を果たし、最終的には消費者の手に届く商品の品質と供給の安定に直接影響を与えます。

物流センター

物流センターの特徴
物流とは経済活動の中で企業が生産したり販売したりする際の「モノの流れ」全域を指すことを以前「物流とは?今更聞けない常識をわかりやすく丁寧に解説します」という記事で紹介しましたが、物流センターはそのモノの流れを支える重要な物流拠点の総称です。物流センターでは、商品の受け入れから保管、加工、梱包、そして出荷まで、一連の物流活動を総合的に管理し、効率化を図っています。

大きいいぼの物流センター
物流倉庫が主に商品の保管に特化しているのに対して、物流センターはより多様な物流機能を持ち合わせています。これには、在庫管理、オーダーフルフィルメント、返品処理、さらには顧客サービスまで含まれる場合があります。物流センターの設計においては、大型トラックが容易にアクセスでき、効率的に荷物の積み下ろしができるように、積荷スペースや荷物の搬入経路が広く取られています。また、高度なソート機械や自動化されたコンベヤーシステムが導入されていることも多く、日々の物流作業のスピードと正確性を大きく向上させています。

さらに、物流センターは地理的な位置選定も非常に重要で、製品の生産地や主要市場、輸送ルートの中心に位置することで、全国や全世界に製品を迅速に配送できるようになっています。この戦略的な配置により、企業は配送コストを削減し、顧客サービスの質を高めることが可能です。

物流センターのこれらの特徴は、単なる保管施設を超え、複雑な供給チェーンのニーズに応じて進化していることを示しています。このように多機能を有することで、物流センターは市場の変動に迅速に対応し、企業の競争力を支えるための鍵となっています。

物流センターの種類

現代では昔に比べて様々なタイプの物流センターが存在していますが、代表的な3つの物流センターをご紹介いたします。

DC(ディストリビューション・センター)

物流倉庫でのピッキング
DCとは英語のDistribution Centerの略で、日本では在庫型物流センターとしても知られています。このタイプの物流センターは、商品の保管と配送を主な機能としており、物流倉庫に非常に近い役割を持っています。DCでは、商品が入荷した後に品質の検品を行い、その後適切な在庫管理下で保管されます。必要に応じて、ピッキング作業を経て出荷される流れになります。このプロセス全体を通じて、DCは物流の効率化とコスト削減を図りつつ、顧客へ迅速に商品を届けることを可能にします。また、DCでは、単なる保管だけでなく、商品に必要な軽度の流通加工や包装も行われることがあります。これにより、商品は販売の最前線に適切な状態で供給されることが保証されます。

TC(トランスファー・センター)

クロスドッキング
TC(トランスファー・センター)は英語でTransfer Centerの略で、日本では通過型物流センターとして位置づけられています。このタイプの物流センターの最大の特徴は、在庫を持たないことです。これにより、保管機能が必要ないため、DC(ディストリビューション・センター)に比べて小規模で運営が可能ですが、物流の速度が非常に重要とされる施設です。

TCでは、商品が入荷するとすぐに仕分け作業に移ります。この高速仕分けは、迅速な出荷が求められる業態、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア、大型量販店などで特に重宝されます。これらの業態では、日々大量の商品が流通し、常に最新の商品が棚に並ぶことが求められるため、TCの効率的な物流処理能力が不可欠です。

TCの主な機能は、入荷した商品の即時仕分けと、出荷先ごとに商品を集約して迅速に配送することです。これにより、リードタイムの短縮物流コストの削減が可能となります。物流業界においては、これらの要素が競争力を左右する重要な要因となるため、TCの役割はますます重要視されています。

さらに、TCで一般的に採用されている「クロスドッキング」という手法は、商品の効率的な流れを実現するための重要な戦略です。クロスドッキングでは、商品が荷受け場(ドック)で一度も保管されることなく、直接出荷場(ドック)へと移動されます。このプロセスでは、商品を開梱することなく、パレットやケース単位で仕分けされ、積み替えが行われます。この方法により、TCは入荷から出荷までの時間を極限まで短縮し、在庫コストを削減しつつ、供給チェーンの効率を最大化します。

PDC(プロセス・ディストリビューション・センター)

食肉加工
PDCとは英語のProcess Distribution Centerの略で、日本では流通加工・在庫型物流センターとして認識されています。このセンターは、単に商品を保管するだけでなく、商品に付加価値を与える様々な加工作業を行う施設です。時にはPC(プロセス・センター)とも呼ばれ、その機能はDC(ディストリビューション・センター)よりもはるかに複雑です。

PDCでは、一般的な保管と配送の機能に加えて、特定の商品に対して高度な加工処理を行います。例えば、鮮魚や精肉の切り分け、パッケージング、さらには部品の組み立てや最終製品の組立てなど、特殊な技術と設備を要する作業が行われます。これにより、商品は消費者に届く前に最終的な形に仕上がり、即座に販売や使用が可能となります。

加工作業には、高度な技術を要する専門機器が必要であり、工場に匹敵する設備が整っています。例えば、温度や湿度が厳密に管理された環境での食品加工、特定の化学物質や素材を扱うための安全対策が施された区域、または粉塵が飛散しないように設計された防塵設備など、多岐にわたります。これにより、PDCは非常に効率的かつ安全に商品の加工を行うことが可能です。

さらに、PDCでは労働力も重要な要素です。高度な技術を要する作業を行うためには、専門的な知識を持った作業員が不可欠です。これには、定期的な研修や最新技術の習得が求められ、作業員の技能向上が常に促されています。

ネット通販需要の高まりで求められる物流センター

冒頭でEC市場が拡大していることに少し触れましたが、実はEC業界を支えるEC特化型の物流センターも存在します。

FC(フルフィルメント・センター)

FC内のコールセンター
FCとは英語でFulfillment Centerの略であり、その名の通り「履行」・「遂行」・「実現」・「達成」を意味するように、オンラインショッピングの注文履行を中心に活動する物流センターです。このセンターは、ネット通販が急速に成長する中で、非常に重要な役割を担っています。

FCの主な機能は、オンラインでの注文受付から、商品のピッキング、梱包、出荷までの一連の流れを一手に引き受けることです。しかし、その役割はこれだけにとどまりません。FCでは、商品の保管と管理だけでなく、顧客の注文に応じて商品をカスタマイズする作業(例えば、ギフトラッピングや特定の組み合わせでのパッケージング)も行います。さらに、商品の採寸や撮影、商品説明の原稿作成など、ECサイト上で商品を魅力的に見せるためのサポート業務も行っています。

FCの運用には、高度なITシステムが必要で、リアルタイムでの受注管理、在庫管理、決済処理が統合されています。これにより、顧客からの注文があった瞬間に、最も効率的な方法で商品が処理され、迅速に配送されます。また、顧客サービスの面では、問い合わせ対応や返品、クレームの処理もFCで行われるため、顧客満足度の向上に直結します。

FCを運営するには、物流だけでなく、マーケティングやカスタマーサービスに関する幅広い知識が必要です。商品の流れをスムーズにするだけでなく、顧客とのコミュニケーションを通じて、顧客の期待に応えるサービスを提供する必要があります。これにより、FCは単なる物流センターではなく、顧客体験を形作る重要な役割を果たしています。

物流倉庫のデジタル化

物流倉庫の業務は、技術の進歩によって劇的に変化しました。デジタル技術の導入は、単に作業を自動化するだけでなく、倉庫管理の効率を大幅に向上させ、コストを削減しながら顧客満足度を高める方法を提供しています。以下では、これらの技術がどのように物流倉庫を変革しているかを具体的にご紹介します。

データ駆動型の在庫管理

最新のデータ分析ツールを活用することで、物流倉庫は過去のデータと現在の市場動向を分析し、精度高い需要予測を実現しています。この洞察に基づき、倉庫は最適な在庫レベルを維持し、無駄な在庫保持コストを削減しながら、顧客の要求を迅速に満たすことが可能です。

IoTテクノロジーの全面展開

IoTデバイスの導入により、物流倉庫は商品の一つ一つをリアルタイムで追跡し、在庫の正確性を保証します。これは、在庫の過剰または不足を防ぎ、全体の運営効率を大幅に向上させる効果があります。また、この技術は作業員の動線を最適化し、倉庫内作業の安全性と速度を向上させます。

クラウドとのシームレスな統合

クラウドベースの倉庫管理システム(WMS)を導入することで、物流倉庫はいつでもどこからでもデータにアクセスできるようになり、情報共有が瞬時に行えます。この即時性は、急な市場の変動に対しても迅速に対応できる柔軟性を倉庫運営にもたらします。

人工知能(AI)による先進的予測

AI技術を利用することで、より正確な需要予測が可能になり、それに基づいて在庫を調整することができます。AIはまた、倉庫内のピッキングや梱包作業を最適化し、作業効率を大幅に向上させることが可能です。

自動化技術と次世代自動化倉庫の実現

自動搬送車(AGV)、自律移動ロボット(AMR)を活用したピッキング作業の自動化が進展しています。これらの技術は、倉庫作業のスピードと正確性を大幅に向上させ、同時に従業員の負担を軽減し、より安全な作業環境を実現しています。

これらの先進技術が融合して生まれる次世代自動化倉庫は、物流の未来を切り拓いています。AIによる洗練された予測能力、IoTを介したリアルタイムの追跡、クラウドの柔軟性、そして自動化技術の無縫な統合により、倉庫管理はこれまでにない効率性とコスト効果を実現しています。この技術革新は今後も進行し続けるため、物流業界は最新の技術を継続的に導入し、業務の改善に努める必要があります。物流倉庫の効率的な運営は、これらの新しい技術の利用度に大きく依存しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?この記事を通じて見てきたように、物流倉庫は単なる保管施設としての機能だけでなく、物流センターの一部として、または独立した機能として、市場のニーズに応じてさまざまな形で存在しています。それぞれの物流センターは、保管、仕分け、加工、配送といった異なる役割を担っており、その運営方法や設備は業種や商品の性質によって大きく異なります。

自社の物流を外部に委託することを検討している企業にとっては、自社の商品やサービスに最も適した物流センターを選択することが重要です。トミーズコーポレーションでは、アパレル業界に特化した物流サービスを提供しており、検品から検針、加工、補修まで、アパレル商品に求められる高度な流通加工を行っています。さらに、最先端のX線検査機を2台導入することで、商品の安全性と品質管理を徹底しています。このような特化したサービスは、アパレル業界における顧客の信頼を獲得し、最終的な消費者に届ける商品の品質を保証するために不可欠です。

また、量販店向けの物流サービスとしても、しまむら様やホームセンター様など多くの量販店向け出荷では、TC(トランスファー・センター)機能を活用して店舗ごとのニーズに応じた迅速な商品分配を実現しています。これにより、店舗の在庫管理が効率化され、顧客満足度の向上に直接貢献しています。

さらにECの出荷代行にも対応しており、多様なECカートシステムと連携可能な倉庫管理システム「BRRLOGI(ビーロジ)」を導入しています。このシステムは、オンライン注文の即時処理から出荷までをスムーズに行うことができるため、EC事業者にとって大きな強みとなっています。どのような物流ニーズにも対応可能な柔軟性と、最新のテクノロジーを駆使した効率的な物流ソリューションで、クライアント企業の事業拡大を全力で支援します。

このように、物流センターはただの保管場所ではなく、ビジネスの効率化、コスト削減、顧客満足度向上といった多角的な目的を達成するための戦略的拠点となっています。トミーズコーポレーションでは、各企業の具体的な要望に応じたカスタマイズされた物流ソリューションを提供することで、その成功を後押ししています。まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

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