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公開日: 2021/07/26

アパレル3PLの特徴と選び方について解説します

カテゴリ:物流業務について

サイズバリエーション

近年ではアパレル商材を取り扱う企業が自社の物流部門を外部の物流会社にアウトソーシングする事例が増えています。そこで選択肢となるのが物流代行業者である3PLと呼ばれる業態ですが、中にはアパレルに特化した3PLも存在します。そこで今回は、アパレルに特化した3PLについて解説するとともに、アパレル3PLの選び方について解説します。

アパレル3PLとは

アパレル3PLの機能と特長
アパレル3PLとは3PLの中でもアパレル商材を専門に取り扱う3PLやアパレル商材の取り扱いに長けた3PLを指します。次にアパレル3PLの特徴について紹介します。

SKUの多い在庫管理

以前の記事(他の物流とどう違う?アパレル物流の特徴)でも紹介しましたが、アパレル商材は在庫管理の難易度が高い商材です。というのもアパレルは品番、カラー、サイズ等のバリエーションが多くSKUが数多く展開されます。そのため、在庫管理が適切に行われていないとピッキング時に他の商品と間違えてピックしてしまうといったミスが発生する可能性があります。アパレル3PLはその部分をしっかりとクリアしており、もし仮に商品に数千、数万のSKUバリエーションがあったとしても対応することが可能です。

商品に合った保管方法

商品の保管方法についてですが、比較的高価格帯の商品であれば商品に皺(しわ)が入らないように保管する必要があります。そのため、ハンガーラック保管と呼ばれる保管方法を採用することが多いのですが、アパレル3PLであれば常時ハンガーラックやハンガーを常備しているため、すぐに対応してくれます。さらには海外から輸入した時点では段ボールケースに折り畳まれた状態で入っている商品でもプレスしてハンガー保管してくれる場合もあります。商品の皺を取り除いてから店頭に並べることで各段に印象が良くなりますので売上拡大も望めます。

アパレルに必要不可欠な流通加工

その他にもアパレル商材の物流にはアパレル特有の流通加工が発生します。商品にB品が混ざっていないかチェックする検品、商品に針が混入していないかチェックするための検針・X線検査、ブランドネームや下げ札等の付け替えの加工、そしてB品をA品に格上げするための補修などです。アパレル3PLは商品を保管するだけではなく、これらの流通加工に対応することが可能です。流通加工を得意とするアパレル3PLを利用することで、流通加工業者と物流倉庫業者の二つを一つにまとめることができますので、手間もコストも削減することが可能です。

失敗しないアパレル3PLの選び方

X線検査機
アパレル3PLと言ってもいろいろな企業が存在します。そのため、なるべく事前に下調べをして業者選定に失敗しないように気を付けなければいけません。失敗しないアパレル3PLの選び方について6つのポイントを紹介します。

アパレル物流の実績が豊富かどうか

いくら3PLとしての実績が豊富でもアパレル商材に強くなければ意味がありません。そのため、顧客事例等アパレルの実績について事前に詳しく確認してください。自社の商材や出荷件数と近いクライアントを経験しているアパレル3PLであればアウトソーシングもイメージしやすいと思います。また、最近ではソフトウェア開発会社やシステム会社といったIT企業が3PLに参入する事例が増えています。確かにデータ管理を最優先に考えた場合、ITを得意とする企業は強みもありますが、その反面、物流倉庫でのオペレーションの経験が乏しい場合もあります。特に数多くのパートスタッフをコントロールする必要性がある3PLではノウハウはもちろん、教育体制も持ち合わせている必要があります。

アパレル流通加工の対応能力

先ほど紹介したアパレル流通加工ですが、アパレル3PLの中でもその能力は様々です。まず確認すべきはアパレル3PLが導入している機器について詳しく知ることです。検針機やX線検査機の数によって1日に検針できる最大の商品数は上下しますので、自社の規模と合致しているか予め確認してください。また、アパレル3PLに在籍するパートスタッフの数も重要です。ミシンによるブランドネームの交換、下げ札の取り付け、商品のアソート組みやラベルシール貼り等の加工作業はどうしても人の手が必要になる作業です。こちらも同じく詳細な対応能力を事前に確認しておくことで、スムーズに移行できます。

倉庫管理システムが導入されているか

アパレル3PLは大きく分けて2種類存在します。一つはデジタル管理ができている3PLとそうでなくアナログ管理から脱却できていない3PLです。前者の場合は自社に倉庫管理システムと呼ばれるWMSを導入しており、入出荷やピッキングの際に商品に添付されたバーコードをハンディーターミナルと呼ばれる業務端末でスキャンすることでデータ照合し、ミスが発生しにくい管理体制を構築しています。しかしながら、後者の場合は入出荷履歴や在庫管理も紙やエクセル入力といった人の手を介して記帳している場合がほとんどのため、ミスが発生する確率が非常に高い傾向にあります。そのため、見積りの価格だけで判断しないように注意しましょう。

量販店向け出荷に対応しているか

自社が卸業の場合、量販店に商品を納品するケースも可能性として出てきます。しかしながら量販店の納品ルールは厳しい基準が設けられており、ノウハウや管理がきちんとできていないと納品すらままならない場合がほとんどです。そのため、自社に代わって納品(出荷)をスムーズにそつなくこなす3PLを選定する必要があります。もし仮に具体的な量販店名が定まっている場合は事前にその量販店向けの出荷に実績があるか確認するべきでしょう。

BtoBとBtoCの両方に対応しているか

近年では小売業者がメーカー機能を持って卸業に参入する事例や本来生産する立場であるメーカーが小売業に参入するDtoCが増えています。つまり企業を一概にBtoB(卸)とBtoC(小売)と線引きすることが難しくなってきており、そのような企業の在庫管理は複雑化する傾向にあります。そのため、BtoBとBtoCの両方に実績があるアパレル3PLを選定する必要があります。中にはBtoBとBtoCの在庫を一元管理してくれる3PLも存在します。在庫を一元管理することで、展開している各店舗で在庫を共有化することができますので、特定の店舗で欠品から生じる売り損じを未然に防ぐことができます。

倉庫見学が可能かどうか

百聞は一見に如かずということわざがあるように、契約前に倉庫見学ができるアパレル3PLがおすすめです。自社の商品がどのように保管され、出荷されているのかを事前に知ることでアウトソーシング前のイメージとアウトソーシング後の現実とのギャップを限りなく埋めることができます。

物流コンサルティングがあるかどうか

3PL企業は実績やノウハウのみならず課題解決能力が必要であります。そのため多くの場合、物流コンサルタントが在籍している場合が多く、ありとあらゆる側面から企業の物流課題を解決しています。単に物流作業を請け負うだけの3PLではなく、自社の物流課題を真正面から一緒に解決してくれる企業を選ぶべきでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?アパレル商材を取り扱う企業が自社の物流部門を外部にアウトソーシングする場合は、アパレルに強い3PLに依頼した方が良いことがお分かりいただけたかと思います。

弊社トミーズコーポレーションはアパレル物流25年の実績を誇るアパレル3PLとして数多くのアパレルメーカー様や小売業者様、ネット通販会社様を支えてまいりました。ECに特化したクラウドWMS「BEELOGI(ビーロジ)」量販店システムを導入しているため、商品を正確にデータ管理することが可能です。

また、各種流通加工に豊富な実績がございます。アパレル3PLをお探しの場合はまずはお気軽にお問合せください。実績をご紹介しながら、確度の高いご提案でアパレル企業様のビジネスが成長できるよう全力でサポートしてまいります。

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