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公開日: 2021/08/02
更新日: 2024/07/09

WMS(倉庫管理システム)とは?導入のメリットや選び方について解説します

カテゴリ:EC通販業務について

about_wms

自社の倉庫管理で悩まれている方なら一度や二度、「WMS」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。本日は物流倉庫や物流センターで利用されているWMSについて解説するとともに、WMS導入のメリットやデメリット、選び方について解説したいと思います。

目次

WMSとは

WMS

WMSの定義と概要

WMS(ダブリュエムエス)とは、英語のWarehouse Management Systemの略で、日本語では倉庫管理システムと訳されることが多いです。このシステムは、倉庫や物流センターにおける製品の保管と製品の流れを管理するためのものです。在庫の状況を把握し、在庫管理を行うだけでなく、入荷検品やロケーション管理、ピッキング、出荷、さらには棚卸などの様々な倉庫作業で使用されます。

WMSは特定の企業に偏らず、メーカー(製造業)、卸業、小売業、EC・通販事業といった幅広い業種で導入されています。また、WMSは在庫管理を効率的に行うだけでなく、倉庫内の作業を標準化し、作業効率を向上させるための重要なツールです。さらに、WMSは倉庫内の作業を可視化し、リアルタイムで管理することで、物流全体の最適化を図ることができます。

WMSの基本機能

WMSの基本機能は多岐にわたります。まず、在庫管理機能では、入荷した商品の数量や保管場所を正確に把握し、システム上で管理します。これにより、在庫の過不足を防ぎ、効率的な在庫管理が可能となります。

次に、ロケーション管理機能では、商品がどの棚に保管されているかをデータで管理します。これにより、必要な商品を迅速に見つけ出すことができ、ピッキング作業の効率が向上します。ピッキング作業では、ピッキングリストをもとに商品を取り出す作業を行いますが、WMSはこの作業を自動化し、エラーを防ぐことができます。

さらに、出荷管理機能では、出荷する商品の数量や発送先を正確に把握し、誤出荷を防止します。棚卸機能も重要な機能の一つで、定期的な在庫チェックを行い、実在庫と帳簿上の在庫を一致させることができます。これにより、在庫の正確性を保つことができます。

また、WMSはバーコードを利用することで、商品の移動や保管場所をリアルタイムで追跡することができます。これにより、在庫の正確な管理と効率的な倉庫運営が実現します。

基幹システムとの違い

多くの場合、基幹システム(ERP:Enterprise Resource Planning)にも在庫管理機能が付いていますが、基幹システムの在庫管理機能はあくまでもシステム上(帳簿上)の在庫を対象としており、理論在庫の管理を目的としています。それに対し、WMSは倉庫に保管されている現物、つまり実在庫を管理する目的で使用されます。

基幹システムだけでは、物流現場でよく耳にする「作業の正確性を上げて誤出荷の数を減らしたい」や「物流コスト削減のため効率化を図りたい」といった悩みを解決することができません。WMSは近年、コストダウンや生産性向上を目的とし、物流現場の課題を解決する倉庫管理システムとして多くの企業で導入されています。

基幹システムにWMSの機能がない理由

一見、基幹システムにWMSの機能があれば便利に思えますが、実際には別々のシステムとして運用されています。これは、倉庫管理を正確にコントロールするためには様々な機能が必要であり、それらを無理に基幹システムに組み込むと、システムが複雑化してしまい、業務効率の低下を招く可能性があるためです。一般的にWMSが基幹システムから切り離されるのは、このような理由からです。

もちろん、在庫数データの更新作業など、必要な部分については基幹システムとWMSで連携して使用することができます。これにより、両システムの強みを活かしながら、総合的な在庫管理を実現することが可能です。

WMSの歴史と進化

1970年代: 汎用コンピューターの時代

WMS(倉庫管理システム)の始まりは1970年代に遡ります。1970年代は、汎用コンピューターが倉庫管理業務に導入され、搬送機械や自動倉庫などのマテハン機器をコンピューターで制御する仕組みとして導入されました。

1990年代: ERPシステムの一部として

1990年代に入ると、WMSはERP(Enterprise Resource Planning)システムのモジュールとして組み込まれるようになりました。これにより、WMSは単なる倉庫管理システムから、サプライチェーン管理(SCM)の重要な工程へと進化しました。ERPとの統合により、在庫管理だけでなく、調達、製造、販売などの業務プロセス全体を管理することが可能となりました。

2000年代以降: 進化と発展

2000年代以降、情報インフラの飛躍的な成長やクラウド技術の登場により、WMSはさらなる進化を遂げました。クラウド型WMSの登場により、初期導入コストを抑えつつ、高度な機能を利用できるようになり、中小企業でも導入が進みました。クラウド技術により、リアルタイムでの在庫状況の確認、在庫の正確な追跡、ピッキング作業の効率化が実現し、倉庫業務全体の効率化に貢献しました。

WMSの活用分野の拡大

WMSは当初、倉庫管理業務の効率化を目的として登場しましたが、その後の発展により、さまざまな分野で活用されるようになりました。以下に、主な活用分野を紹介します。

生産管理や工程管理との連携

製造業における在庫管理や生産スケジューリングに活用されています。これにより、生産ラインの効率化や在庫の最適化が図られています。

小売業やECコマースでの活用

商品の入出荷管理や配送管理に活用されています。特にECサイトの普及に伴い、迅速かつ正確な出荷作業が求められる中で、WMSの重要性が高まっています。

医療・製薬業界での活用

医療機器や医薬品の管理に活用されています。厳密なトレーサビリティが求められる医療・製薬業界において、WMSは在庫の正確な追跡と管理を実現しています。

WMSは、情報技術の進化とともに、倉庫管理業務の効率化から、サプライチェーン全体の最適化に至るまで、その活用範囲を広げてきました。今後も、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)、ロボット技術などの新しい技術との融合により、さらなる進化が期待されています。

AIと機械学習の活用

現在のWMSは、AI(人工知能)と機械学習を活用することで、物流業務の効率化と最適化を実現しています。AIと機械学習は、大量のデータを分析し、予測モデルを構築することで、在庫管理や需要予測の精度を向上させます。

例えば、AIと機械学習を利用することで、以下のような機能が実現できます。

需要予測

過去の販売データや季節変動、トレンドなどを分析し、将来の需要を予測します。これにより、適切な在庫量を確保し、欠品や過剰在庫を防ぐことができます。機械学習アルゴリズムは、データからパターンを学習し、予測精度を向上させるため、変動の激しい市場環境でも効果的に機能します。

在庫補充の最適化

需要予測に基づいて、最適な在庫補充タイミングと数量を計算し、自動的に発注を行います。これにより、在庫回転率が向上し、コスト削減が可能となります。機械学習を用いることで、発注パターンの改善やシーズンごとの変動に対応した柔軟な在庫管理が実現します。

ピッキングルートの最適化

倉庫内でのピッキング作業の効率を最大化するために、最短ルートを計算し、作業指示を出します。これにより、作業時間が短縮され、効率が向上します。機械学習は、過去のピッキングデータを分析し、最適なルートを動的に調整することで、さらなる効率化を図ります。

さらに、AIは異常検知にも活用されます。通常とは異なる在庫の動きや異常なデータパターンを機械学習モデルが検知し、問題が発生する前に対策を講じることができます。これにより、トラブルを未然に防ぐことができ、物流業務の安定性が向上します。例えば、在庫の急激な減少や異常な発注パターンをリアルタイムで監視し、即座にアラートを発することで、早期対応が可能となります。

AIと機械学習の活用により、WMSは単なる在庫管理システムを超え、データドリブンな意思決定を支援する強力なツールとなっています。これにより、物流業務全体の最適化が実現し、競争力の強化に寄与しています。

WMS導入のメリット

WMS導入のメリット・デメリット
WMSを導入することで様々なメリットがあります。WMSを導入するということは製品をデータ管理するということです。具体的には製品に添付されたバーコードをハンディターミナルと呼ばれる業務端末でスキャンすることで、製品の在庫数や保管場所、倉庫内での移動記録等を入力の手間なしにシステムに反映することができます。

人による作業ミスを削減

WMSを導入することで、作業ミスを大幅に削減することができます。特に、バーコードスキャンを利用することで、入荷検品やピッキング、出荷作業の精度が飛躍的に向上します。例えば、入荷検品の場面では、製品のバーコードをスキャンするだけで数量検品が完了し、何がいつ、いくつ入荷したのかを正確にデータ管理できます。これにより、手作業による入力ミスや数え間違いが防止されます。

また、ロケーション管理では、製品と保管場所のバーコードを紐づけることで、商品がどこに保管されているかを即座に把握することができます。これにより、ピッキング作業の際に商品を迅速に見つけ出すことができ、作業効率が向上します。さらに、ピッキング時には、ピッキングリストに記載された商品と実際に取り出した商品のバーコードを照合することで、誤出荷を防ぐことができます。

出荷前の梱包作業でも、ピッキングリストや納品書、送り状のバーコードをスキャンすることで、組み合わせの誤りを未然に防ぐことができます。これにより、テレコ出荷(間違った商品の出荷)を防止し、顧客満足度の向上につながります。

作業をマニュアル化できる

WMSを導入することで、倉庫作業のほとんどがシステム化され、作業のマニュアル化が進みます。これにより、誰でも同じ手順で作業を行うことができ、属人化を防ぐことができます。例えば、入荷検品からピッキング、出荷までの各作業が標準化されるため、新人スタッフでも迅速に業務を習得することができます。

作業のマニュアル化は、特に物流現場での人材育成において大きなメリットをもたらします。熟練スタッフと新人スタッフの間で作業の品質や効率に差が出にくくなり、全体の作業効率が向上します。さらに、マニュアル化された作業手順に基づいて業務を行うことで、ミスが発生しにくくなり、業務の安定性が向上します。

また、WMSの運用方針が定まることで、倉庫内の作業が一貫性を持って行われるようになり、業務の流れがスムーズになります。これにより、物流現場の管理者は作業の進捗状況を容易に把握することができ、必要に応じて迅速な対応が可能となります。

倉庫作業の見える化が可能

WMSを導入することで、倉庫作業の見える化が実現します。見える化とは、倉庫内のすべての作業をデータとして可視化し、リアルタイムで管理することです。これにより、どの作業がボトルネックになっているか、どこに改善の余地があるかを具体的に把握することができます。

例えば、入荷から出荷までの各工程で発生するデータを収集し、分析することで、生産性の低い工程を特定し、改善策を講じることができます。また、リアルタイムでの在庫状況を把握することで、在庫管理の精度が向上し、過剰在庫や欠品を防ぐことができます。

さらに、見える化されたデータを活用することで、経営層や管理者は迅速かつ適切な意思決定を行うことができます。例えば、需要の急増に対応するための追加の人員配置や、特定の商品の在庫補充など、迅速な対応が求められる場面で大きな効果を発揮します。

見える化は、従業員の作業意識向上にも寄与します。自分の作業がどのように全体の業務に影響を与えているかを理解することで、従業員はより高い意識を持って作業に取り組むようになります。これにより、全体の作業効率が向上し、物流業務全体の最適化が実現します。

WMS導入のデメリット

WMS導入は確かに便利で役立つものですが、導入する上でハードルがあるのも確かです。導入前にしっかりと確認しておきましょう。

バーコード管理が必須

WMSを効果的に運用するためには、バーコード管理が不可欠です。WMSは製品をデータで管理するため、各製品にバーコードを付与する必要があります。このため、バーコードがない製品や、自社で製造した独自製品については、新たにバーコードを生成し、製品に添付する作業が必要となります。製品数が多い企業や、多種多様な商品を扱う企業にとって、この作業は大きな負担となることがあります。

例えば、数千から数万単位の在庫を持つ企業では、全ての製品にバーコードを添付するための労力とコストが発生します。バーコードを印刷するための専用機器やシールの購入、またはバーコードプリンタの導入が必要となります。また、バーコードシールを製品に貼り付ける作業自体も手間がかかり、特に初期導入時には多くの時間と人手が必要です。

物流代行業者の中には、荷主から受け取った製品に代わりにバーコードを添付するサービスを提供している場合もありますが、これも追加コストが発生します。そのため、バーコード管理に伴う初期投資や運用コストをしっかりと見積もり、導入後のメリットと比較して検討することが重要です。

導入コストがかかる

WMSの導入には、初期コストがかかることも大きなデメリットの一つです。特に、従来のオンプレミス型のWMSでは、自社内にサーバーを設置し、専用のハードウェアやソフトウェアを購入する必要があります。このため、初期導入コストが数百万円から数千万円に及ぶことも少なくありません。

さらに、システムの設定やカスタマイズ、既存システムとの連携作業にもコストが発生します。これには、システム統合の専門知識を持つ技術者の人件費や、外部コンサルタントの費用が含まれます。導入後も、システムの維持管理や定期的なアップデート、サポート契約などの運用コストが継続的に発生します。

導入事例と成功例

事例1:小売企業

とある小売企業社では、全国に展開する複数の店舗と倉庫を効率的に管理するためにWMSを導入しました。この企業では、商品の種類が多く、シーズンごとの在庫変動が大きいため、在庫管理の精度向上と作業効率の改善が急務でした。

WMS導入前、手作業での在庫管理やピッキングを行っており、作業ミスや在庫数の不一致が頻繁に発生していました。また、倉庫内の作業が属人化しており、新人スタッフが業務に慣れるまでに時間がかかっていました。

WMS導入後、以下のような成果を得ることができました。

在庫管理の精度向上

商品にバーコードを付与し、入出庫時にスキャンすることで、在庫情報をリアルタイムで更新。これにより、在庫数の不一致が解消され、正確な在庫管理が可能になりました。

ピッキング効率の改善

ピッキングリストを電子化し、最適なピッキングルートを指示することで、作業時間が大幅に短縮。さらに、ピッキング時のミスも減少し、出荷の正確性が向上しました。

作業のマニュアル化

WMSの導入により、作業手順が標準化され、新人スタッフでも迅速に業務を習得できるようになりました。これにより、熟練スタッフと新人スタッフの作業品質の差が縮まりました。

物流コストの削減

作業効率が向上し、誤出荷や返品の減少により、物流コストが削減されました。結果として、年間の物流コストが10%以上削減されました。

WMSの導入により、物流業務全体の効率化とコスト削減を実現し、顧客満足度の向上にもつなげることができました。

事例2: 製造業

とある製造業社では、多品種少量生産の製品を取り扱っており、在庫管理と生産計画の統合が課題となっていました。特に、製品のロット管理や品質管理が複雑で、手作業によるミスが多発していました。また、急な受注増加に対応するため、柔軟な在庫管理が求められていました。

これらの課題を解決するためにWMSを導入し、以下のような成果を得ることができました。

ロット管理の精度向上

製品にRFIDタグを付与し、製造から出荷までの全工程で追跡可能としました。これにより、ロットごとの在庫状況や品質情報をリアルタイムで把握できるようになり、品質管理の精度が向上しました。

生産計画との連携

WMSをERPシステムと連携させることで、在庫情報と生産計画を統合し、需要予測に基づいた適切な在庫補充が可能になりました。これにより、過剰在庫や欠品が減少し、在庫回転率が向上しました。

作業効率の向上

WMSによる自動化された入出庫管理とピッキング指示により、作業時間が短縮されました。特に、RFIDタグを用いた非接触のスキャンにより、作業ミスが大幅に減少しました。

顧客満足度の向上

納期遵守率が向上し、急な受注にも迅速に対応できるようになりました。これにより、顧客からの信頼が高まり、リピート注文が増加しました。

WMSの導入により、在庫管理と生産計画の統合を実現し、効率的な物流管理を確立することができました。これにより、業務全体の生産性が向上し、競争力を高めることができました。

WMS導入におけるよくある質問

初期費用について

WMSの導入における初期費用は、企業の規模や必要な機能、導入形態(オンプレミス型かクラウド型か)によって大きく異なります。一般的に、オンプレミス型のWMSは初期導入コストが高く、数百万円から数千万円に及ぶことがあります。これは、サーバーやネットワーク機器、ソフトウェアのライセンス費用、さらにシステムの設置や設定に必要な人件費などが含まれるためです。

一方、クラウド型のWMSは、初期費用を抑えつつ、月々のサブスクリプション料金で利用することができます。クラウド型では、ハードウェアの購入や設置が不要で、インターネット接続環境さえあればすぐに利用を開始できるため、初期投資を抑えたい中小企業にとって特に魅力的です。月額料金は数万円から数十万円程度であり、必要な機能や利用規模に応じて選択することが可能です。

初期費用には、以下のような要素が含まれます。

ソフトウェアライセンス費用

WMSの使用ライセンスにかかる費用。

ハードウェア費用

サーバーやスキャナー、ハンディターミナルなどの機器費用(オンプレミス型の場合)。

インテグレーション(システム連携)費用

既存システムとの連携やカスタマイズにかかる費用。

トレーニング費用

スタッフへの操作教育やトレーニングにかかる費用。

企業はこれらの費用を見積もり、導入後のメリットと比較して投資対効果を検討することが重要です。

導入期間について

WMSの導入期間は、システムの複雑さや企業の規模、カスタマイズの程度によって異なります。一般的には、導入計画の立案からシステムの稼働開始まで、3ヶ月から6ヶ月程度が必要とされています。

導入プロセスは以下のようなステップで進行します。

要件定義

自社の業務フローを分析し、必要な機能や要件を明確にします。

ベンダー選定

複数のWMSベンダーから見積もりを取り、比較検討します。

システム設計・カスタマイズ

自社の要件に合わせてシステムを設計し、必要なカスタマイズを行います。

システム導入・設定

WMSのソフトウェアをインストールし、必要な設定を行います。

テスト運用

本稼働前にテスト運用を行い、不具合や問題点を洗い出し、修正します。

スタッフトレーニング

操作マニュアルを作成し、スタッフに対するトレーニングを実施します。

本稼働

全ての準備が整った後、本稼働を開始します。

導入期間中は、プロジェクトマネジメントが重要です。導入計画をしっかりと立て、各ステップでの進捗を管理することで、スムーズな導入が実現します。

運用サポートについて

WMSの運用においては、導入後のサポート体制が非常に重要です。多くのWMSベンダーは、以下のような運用サポートを提供しています。

24時間体制のサポートデスク

システムのトラブルや不明点について、いつでも問い合わせができるサポート窓口を提供します。これにより、システムの安定運用が確保されます。

定期的なシステムアップデート

最新の機能やセキュリティ対策を反映するためのシステムアップデートが定期的に提供されます。クラウド型WMSでは、このアップデートが自動的に行われるため、常に最新の状態でシステムを利用できます。

トレーニングプログラム

新しい機能や操作方法についてのトレーニングプログラムが提供されます。これにより、スタッフが最新のシステム機能を効果的に活用できるようになります。

カスタマイズサポート

企業のニーズに応じて、システムのカスタマイズや追加機能の開発をサポートするサービスが提供されます。これにより、業務の変化に柔軟に対応することができます。

運用サポートの充実度は、システムの選定において重要なポイントとなります。導入前に、ベンダーが提供するサポート内容を詳細に確認し、自社のニーズに合ったサポート体制を持つベンダーを選ぶことが重要です。

WMSの選ぶポイント

クラウド型のWMSがおすすめ

クラウド型のWMSであれば、比較的安価に利用できます。従来では導入に数百万円、数千万円かかっていたWMSも、クラウド型WMSの登場で月々数万円のランニングコストで利用できるようになりました。クラウド型WMSは、サーバーの設置やメンテナンスが不要で、初期投資が大幅に削減できるため、中小企業でも導入しやすくなっています。

また、クラウド型であれば、インターネット接続があればいつでもどこでも管理画面にアクセスできるため、管理者が複数いたり、複数の拠点を移動する場合でも利用が可能です。これにより、離れた場所にある倉庫や支店でも一元管理ができ、リアルタイムでの情報共有が可能となります。さらに、クラウド型WMSは常に最新のバージョンを利用できるため、システムのアップデートやセキュリティ対策が自動的に行われます。これにより、システムの安定性とセキュリティが確保され、安心して利用することができます。

スマートフォン型のハンディがおすすめ

実はハンディターミナルの導入コストも1台数万円~数十万円するものがあります。しかし、スマートフォン端末をハンディターミナルに採用しているWMSであれば、比較的安価に導入することができます。スマートフォンは、従来のハンディターミナルに比べて初期費用が低く、汎用性が高いため、多くの企業で採用されています。

さらに、4Gや5GといったSIMカードによる携帯端末回線に対応しているため、WiFi工事が不要でどこでも使用することができます。これにより、倉庫内だけでなく、外出先や他の拠点でもリアルタイムでデータを入力・確認することが可能となります。特に複数の倉庫を運営する企業にとっては、場所に依存しない柔軟な運用ができる点が非常に便利です。

スマートフォン型ハンディの導入は、従業員の操作性向上にも寄与します。多くの従業員が日常的に使用しているスマートフォンを業務でも活用することで、特別なトレーニングなしに迅速に操作を習得でき、現場での混乱を最小限に抑えることができます。

自社に必要な機能があるか

WMSといっても各社から販売されているものは多種多様です。そのため、自社に必要な機能があるかどうかをしっかりと見極める必要があります。まず、最低限必要な機能として挙げられるのは、音声によるミス防止機能です。WMS導入のメインの目的であるミス削減に効果的なこの機能は、エラーが発生した際に視覚だけでなく聴覚でも注意を促すことで、ミスの発生に気付きやすくなります。

その他にも、ショップやブランドごとにワンタッチで管理画面を切り替えることができる店舗切り替え機能や、各種ECシステムと連携するためのデータマッピング機能、ピッキング効率を上げるために注文内容に優先順位を自動で付ける伝票振り分け機能など、多様な機能があります。

自社に必要な機能を絞り込むためには、現場のニーズをしっかりと把握することが重要です。例えば、在庫管理の精度を上げたい場合は、リアルタイム在庫管理機能が必要ですし、作業効率を高めたい場合は、ピッキングルートの最適化機能が役立ちます。これらの機能が自社の業務プロセスにどれだけ貢献できるかを考慮して選定することが、WMS導入の成功につながります。

また、導入後のサポート体制や、システムの拡張性も重要なポイントです。将来的に業務規模が拡大した場合でも柔軟に対応できるシステムを選ぶことで、長期的な運用が可能となります。

しっかりと自社に必要な機能を絞り込んだ上で、複数のベンダーからの見積もりを比較し、最適なWMSを選定することをおすすめします。

クラウドWMS「BEELOGI(ビーロジ」をご紹介

クラウドWMS「ビーロジ」
弊社トミーズコーポレーションは、物流実績28年の物流代行会社として、多くの企業様に物流サービスを提供してきましたが、近年ではWMSのサービス販売や導入コンサルティングも行っております。「BEELOGI」は、特にECに特化したクラウド型のWMSで、あらゆる倉庫管理の課題を解決することが可能です。

「BEELOGI」は、クラウド型の特性を活かし、初期導入コストを抑えながらも高機能な倉庫管理を実現します。月々のランニングコストのみで利用できるため、中小企業から大企業まで幅広い規模の企業に対応可能です。また、インターネット環境さえあれば、どこからでもシステムにアクセスできるため、複数の拠点や遠隔地からの管理が容易に行えます。

このシステムは、リアルタイムでの在庫管理を可能にし、入荷、保管、ピッキング、出荷の各工程を一元管理します。これにより、在庫の過不足を防ぎ、出荷ミスを大幅に削減することができます。さらに、BEELOGIはユーザーインターフェースが直感的で使いやすく、初めてのユーザーでも短期間で操作を習得できるよう設計されています。

「BEELOGI」は以下のような特徴と利点があります。

高い拡張性と柔軟性

企業の成長に応じて機能の拡張やカスタマイズが容易です。特にECビジネスでは、季節ごとの需要変動やプロモーションによる急な受注増加に柔軟に対応できます。

リアルタイムデータ管理

在庫の移動や状況をリアルタイムで把握できるため、迅速な意思決定が可能です。これにより、在庫回転率の向上やリードタイムの短縮が実現します。

多機能なピッキングシステム

ピッキングリストの最適化やバーコードスキャンによるピッキング作業の効率化が図れます。エラー率を低減し、作業スピードを向上させることができます。

多拠点管理

複数の倉庫や拠点を一元管理できるため、全国展開している企業でも統一された在庫管理が可能です。これにより、各拠点間での在庫調整が容易になり、物流の効率化が促進されます。

データ分析とレポート機能

日々の業務データを分析し、各種CSVファイルを出力することで、業務のボトルネックや改善点を迅速に特定し、経営戦略に役立てることができます。

「BEELOGI」を導入した企業からは、在庫管理の精度が飛躍的に向上し、物流コストの削減や業務効率の大幅な改善が報告されています。特に、ECサイトとの連携がスムーズで、注文から出荷までのリードタイムが短縮され、顧客満足度の向上に寄与しています。

デモ体験も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。導入前に実際の操作感を確かめることで、自社のニーズに合ったシステムかどうかを確認できます。トミーズコーポレーションは、お客様の物流課題を解決するための最適なソリューションを提供し、導入後も継続的なサポートを行います。

クラウド型WMSの導入を検討中ならBEELOGIがおすすめ

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