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公開日: 2021/09/06

コンテナリゼーションとは?コンテナのサイズや種類、FCLとLCLの違いについて解説

カテゴリ:物流業務について

コンテナリゼーション

皆様「コンテナ」と聞くとだいたいのイメージを頭に思い浮かべることができると思います。現代の物流、特に国際物流を支えているのはコンテナと言っても過言ではありません。しかしながら、貿易に携わる方以外でコンテナについて深く理解がある方はそこまで多くはないかもしれません。そこで本日はコンテナの知識を深めるためにコンテナについて解説いたします。

コンテナとは?

コンテナ
コンテナ(container)は「容器」や「箱」を意味します。コンテナは航空輸送、海上輸送、鉄道輸送、陸上輸送等のありとあらゆる輸送手段に対応しており、大きさが統一されたコンテナを用いて貨物を輸送することで荷役を大幅に効率化することが可能です。例えば、海上コンテナ船は船倉がコンテナ規格に合わせて区分され、自動的にコンテナが固定されるセル構造となっているため、迅速に積み下ろしができます。さらに海上コンテナ船が寄港する港湾ではガントリークレーンと呼ばれる大型クレーンを使うことで、短時間のうちに大量のコンテナを積み下ろしできます。その後もトラックやトレーラーに簡単に載せ換えることができるため、目的地まで迅速に輸送することが可能です。また、鉄道貨物駅ではトラックで運ばれたコンテナを大型のフォークリフトを使用して鉄道の貨車を簡単に積み替えることが可能です。

コンテナのサイズ

海上輸送用コンテナの規格は国際標準化機構(ISO)が定めており、一般的に20フィート40フィートのコンテナが利用されています。

20フィートのコンテナの外寸サイズは長さ:6,058mm×幅:2,438mm×高さ:2,591mmであり、自重は約2,200~2,400kg、容積は約32.1㎥、最大積載量は約28,080~28,280kg程度で作れられています(※1)。

40フィートのコンテナの外寸サイズは長さ:12,192mm×幅:2,438mm×高さ:2,591mm(外寸)であり、自重は約3,700~4,000kg、容積は約65.7㎥、最大積載量は約26,480~26,780kg程度で作られています(※1)。また、長さや幅は通常の40フィートコンテナと同じですが、高さだけが1フィート(約30㎝)高いハイキューブ(High Cube)と呼ばれる40フィートのコンテナも存在します。
(※1)自重は一般値であり、製造メーカーによって異なります。

コンテナの種類

コンテナも輸送する貨物によって種類が異なります。一般的に利用されているコンテナはドライコンテナと呼ばれています。生鮮食品、生花、冷凍食品などの輸送に用いられるリーファーコンテナは冷蔵、冷凍など温度管理が可能です。液体、ガス、化学薬品などの輸送に用いられるタンクコンテナはタンク本体を枠で支えるコンテナです。オープントップコンテナは天井部分が取り外しできるので、コンテナ上部からの荷役が可能で、機械などかさ張る貨物に適しています。

コンテナリゼーションとは?

コンテナ陸上輸送
コンテナは規格化された箱そのものを指しますが、その規格化されたコンテナを用いて荷役、輸送することをコンテナリゼーション(コンテナ輸送)といいます。コンテナリゼーションも「FCL」と「LCL」と二つに分けることができます。

FCL

FCLは英語のFull Container Loadの略称でコンテナ単位の大口貨物を指します。もう少し分かりやすく言うと荷主がコンテナを丸々一本占有して貨物を輸送する手段です。
他の荷主の貨物と混載するLCLと違い、単独でコンテナを使用することができるため、貨物へのダメージが少ないメリットがあります。また、コンテナを船から下すことを搬入と言いますが、混載していない分、コンテナから貨物を下して仕分けする作業であるデバンが無い分、LCLに比べて搬入が早いことから貨物を受け取るまでの時間が短いと言えます。
反対にデメリットも存在します。例えば貨物の積載量が少なければデッドスペースが発生し、無駄が生じます。結果的に費用面では割高になります。さらにコンテナのまま倉庫へ陸上輸送する場合は、ドレージ料金が必要になるため注意が必要です。

LCL

LCLは英語のLess than Container Loadの略称でコンテナ単位に満たない小口貨物を指します。20フィートや40フィートのコンテナを他の荷主と分け合って積載するため、混載輸送とも呼ばれています。
FCLは港湾にあるCY(Container Yard)に搬入され、船舶に積み込まれますがLCLはCFS(Container Freight Station)で方面別に混載され、コンテナ単位に仕立てられたうえで、CYに搬入されます。
LCLのメリットは貨物量に応じた輸送ができるため、費用面で割安になります。しかしその反面、混載輸送であることから他の荷主の貨物とぶつかり合う可能性もあり、ダメージを受ける場合もあります。また、デバンが発生するため貨物を受け取るまでに時間がかかります。さらにはCFSで輸送すると日本側で貨物を受け取る際にCFSチャージ料が発生します。これらをしっかりと理解した上でどちらを利用するか検討するべきでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。国際物流に改革を起こしたコンテナリゼーションも今となっては当たり前の存在になりました。メーカーはもちろん、ネット通販を営む小売業者でさえ、ある程度のロットであれば海外からコンテナで輸入し、そのままコンテナで受け取るケースも増えています。

弊社トミーズコーポレーションは南大阪に複数の物流センターを運営する3PLです。40フィートのコンテナが受け入れ可能な入庫体制を整えておりますので、倉庫をお探しの場合はお気軽にお問合せください。関西空港から20分、南港から30分の好立地を生かしたハイスピード物流が自慢です。

また、輸出入をする際には通関業者の選定も重要です。トミーズコーポレーションでは輸出入でお困りのお客様に通関業者をご紹介することが可能です。

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