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公開日: 2020/08/26

WMSのステータス管理機能をうまく活用しよう

カテゴリ:倉庫業務について

ステータス管理

WMS(倉庫管理システム)にはステータス管理ができる機能がついていることが多いです。それは商品の保管状況や引当の可否などをコントロールするためのもので、業態にもよりますが、良品(A品)・不良品(B品)の管理で使う場合もあれば、催事用や特定のお客様用に一定数の在庫を確保するための在庫区分として使用される場合があります。本日はこのステータス管理機能について少し触れてみたいと思います。

業種によって使い分けるステータス

ステータス管理はありとあらゆる業態で活用できます。例えばアパレルの場合は、良品(A品)・不良品(B品)として利用される場合の他に、流通加工の工程を管理するためのステータスとして利用される場合もあります。食品業界では食品の鮮度や等級の管理にこのステータス管理機能が使われています。ステータスはその都度、任意のものを生成することが出来ますので、業種はもちろん、入荷された商品の特性に合わせて使い分けることができます。今回はスタータス管理でよく利用されるステータスをいくつかご紹介しましょう。

良品(A品)

通常出荷の際に引当の対象となるステータスです。

保留品

WMS上、在庫管理の対象となります。しかし引当の対象とならない状態です。良品、もしくは不良品に振替処理をするまでの一時的なステータスです。

不良品(B品)

保留品と同様にWMS上、在庫管理の対象となり、引当の対象とならない状態です。商品によって振替機能により、良品になることもあれば、廃棄になる場合もあります。一部企業ではB品をSALE品として販売するケースがあります。

廃棄

WMSの在庫管理から削除するステータスです。廃棄ということは資産処分になると同じことですので、販売管理システムや基幹システムとの連携が必要になる場合があります。

ステータス管理と実在庫の関係性

先ほど述べたようにステータス管理をどのように使うかは業界や商品によって様々ですが、ほとんどの場合、出荷して良い商品と出荷してはいけない商品に分類されます。つまり、ステータスごとに引当の可否を定める必要があります。また、データ上の管理だけではなく、実在庫もステータスごとにエリアで分けて管理することが望ましいと言えます。もし仮にA品とB品が同じエリアで保管されていたらどうでしょう?いくら引当がかからないようにしたとしても、間違ってB品が出荷されてしまう可能性はゼロとは言い切れません。そのため、ステータスはゾーンマスタエリアと紐づけてコントロールする必要があります。

振替機能はタイムリーに行うことがおすすめ

ステータスを変更する機能を振替機能と呼びますが、タイムリーに実施することが重要です。というのも仮にA品ステータスのものを出荷する段取りで動いていたとしても、ピッキング工程の時に破損してしまい、B品になってしまった場合は、すぐにB品のステータスに振り替える必要があります。この振替作業が遅かった場合は、他の出荷分でA品ステータスに引当がかかってしまいますので、最終的に出荷できるA品の商品の数が足りないといった事態も考えられます。そうなると後から出荷取り消し作業が必要になり、付帯作業が増えてしまいます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ステータス管理機能が商品の品質ごとに管理するための重要な機能であることがお分かりいただけたと思います。物流部門として高い物流品質を実現するためには必須の機能といっても過言ではありません。「もし万が一、消費者にB品が届いてしまったら、、、」そんな不安を感じながら販売事業者は常にリスクと背中合わせです。そのリスクを限りなく0に近づけるためにも、WMS(倉庫管理システム)の導入は必要不可欠です。

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