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公開日: 2021/07/19

BtoB物流とは?BtoC物流との違いや今後求められる在庫管理について

カテゴリ:物流業務について

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BtoBという言葉は今となってはビジネスマンにとっては知っていて当たり前の言葉になりました。実は物流業界でもよく使う言葉でBtoCと比較して使用されます。しかしながら、BtoB物流となると実際にBtoC物流と何が違うのか分からない方も多いのではないでしょうか?そのため、本日はBtoB物流を明確化するとともに、今後必要とされる新しいBtoB物流について解説してまいります。

BtoBとは

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BtoBとは英語のBusiness to Businessの略語で日本語では企業間取引と訳されます。企業が企業に対して行うビジネスであり、B2Bと表記されることもあります。

例えばアパレルの流通で考えてみましょう。アパレルメーカーは自社で製造した商品を商社や卸業者に卸販売をします。これは企業間取引となりますのでBtoBに該当します。次に商社や卸業者はメーカーから仕入れた商品を小売業者に卸販売します。これも企業間取引となるのでBtoBに該当します。最後に小売業者は商社や卸から仕入れた商品を一般消費者に販売します。これは消費者向けの販売となりますのでBtoCに該当します。

BtoBの類義語

実はBtoBという言葉の他にも似ている言葉がいくつかあります。

BtoC(Business to Consumer)
→企業が消費者向けに行うビジネス形態です。

BtoE(Business to Employee)
→企業が企業に所属する従業員向けに行うビジネス形態です。

BtoG(Business to Government)
→企業が行政員向けに行うビジネス形態です。

CtoC(Consumer to Consumer)
→消費者が消費者向けに行うビジネス形態です。個人間取引とも呼ばれます。最近ではヤフオクやメルカリ等のフリマアプリで一般的になりました。

CtoBtoC(Consumer to Business to Consumer)
→消費者と消費者の間に企業が入るビジネス形態です。委託販売等、間に企業が入ることで個人間取引によく発生するトラブルを回避する強みがあります。

DtoC(Direct to Consumer)
→メーカー(生産者)が消費者向けに行うビジネス形態です。いわゆる中抜きと呼ばれるもので中間業者を介さずに行われます。

BtoB物流の特徴

ではBtoB物流とはどのようなものでしょうか?特に違いがある物流倉庫で考えてみましょう。まず一つとして考えられるのが1納品先あたりの出荷数量が多いことです。BtoC物流では消費者一人に対して平均1点から多くても10点ほどの商品を届けるのに対して、BtoB物流では一つの納品先に百や千、場合によっては万単位の商品を納品します。その背景からBtoB物流の在庫管理ではケース単位でパレット保管することが多く、高積み可能な天井の高い倉庫フォークリフトが必須となります。

また、ケースのサイズも大きく1ケースあたりに多量の商品が入っています。そのため、ケースの外装明細にはパッと見て何がどれだけ入っているかすぐに分かるように品番や商品名、数量などが記載されています。最近ではバーコードが添付されており、ハンディーターミナルという業務端末でスキャンすることで、ケースの中身がデータとして画面に表示されるデータ管理が普及しています。

その他の特徴として企業間取引であるが故に一定のルールが存在します。特に量販店向けの納品となると厳しいルールが設定されています。というのも比較的ビジネス規模の大きい量販店(小売業者)向けの納品となるとビジネスにおける立場の優位性から商社や卸業者側が小売業者である量販店独自の納品ルールに則る必要があり、場合によっては量販店が指示をした物流システムを導入する必要があります。
また、データで管理するが故、バーコードやプライス表示等の印字にも厳しい基準があり、数ミリずれただけでも機械が認識できないという理由で納品を拒絶されることもあります。
さらには誤出荷異物混入には厳しい目が向けられます。場合によっては取引停止に追い込まれることもあり、高い物流品質が求められます。つまりBtoBにとって物流は要であり、ビジネスを継続させる上で非常に重要な役割を担っていると言えます。そのため、最近では量販店向け出荷を代行する3PL業者も存在します。これらが決定的なBToC物流との違いと言えます。

BtoBとBtoCの市場規模

EC市場の拡大は決してBtoCに限定されることではありません。経済産業省の報告でもBtoBのEC市場規模とEC化率はBtoCと比べて高い結果とされています。
BtoCのEC市場規模とEC化率

2019 年の BtoC-EC 市場規模は、19 兆 3,609 億円(前年比 7.65%増)に。EC 化率は、
6.76%(対前年比 0.54 ポイント増)。※EC 化率は物販分野を対象

経済産業省(電子商取引に関する市場調査)

BtoBのEC市場規模とEC化率

2019 年の BtoB-EC 市場規模は、352 兆 9,620 億円(前年比 2.5%増)となった。「そ
の他」を除いた EC 化率は、前年から 1.5 ポイント増の 31.7%であった。

経済産業省(電子商取引に関する市場調査)

実際にBtoBにおけるECレンタルカートも次々に登場している背景があり、企業間取引におけるネット販売は普及したと言えます。

今後求められるBtoB物流とは

BtoB物流のEC化率が進んだということもあり、BtoCに参入するBtoB企業が増えました。また、ここ数年ではDtoCを展開するメーカーも増えつつあります。つまりビジネスにおけるBtoBとBtoCの垣根は以前と比べて無くなりつつあります。しかしながら、そこで問題となってくるのが物流、さらには在庫管理です。BtoBとBtoCの在庫管理が適切に行わなければ両方のビジネスモデルを確立することはできません。

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在庫一元管理
そこで最近求められているのがBtoBとBtoCの在庫一元管理です。BtoBとBtoCの在庫を分けて管理してしまうと、いずれかの店舗で在庫が無くなった際に機会損失が発生してしまいますが、在庫を一元管理していれば機会損失を発生させることがありません。また、物流拠点集約でコストダウンが可能となり大いなるメリットがあります。

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トミーズコーポレーションならBtoBとBtoCの両方に豊富な実績があるため、すぐにでも自社の物流業務をアウトソーシングできます。倉庫管理システムにECに特化したクラウドWMS「BEELOGI(ビーロジ)」を導入していることから、ありとあらゆるECシステムと連携することが可能です。まずはお気軽にお問合せください。

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