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粗利重視で大丈夫?物流コストに目を向けよう!

カテゴリ:物流業務について

決算報告書

販売会社の場合、自社の商品を販売拡大することが会社の繁栄につながることは明白です。ただ、単に販売数を増やすだけでは必ずしも会社の利益が上がるとは言い切れません。通常、商品を販売するには必ず製造や仕入が発生することから【売上ー原価=粗利】という方程式が成り立ちます。ただ、会社経営の観点からすると「粗利」ばかりを意識していては思わぬ落とし穴に落ちてしまう可能性があります。そのため、本日は粗利以外にも重要視するべき「営業利益」に触れつつも、その「営業利益」と「物流コスト」の関係性についてもお話したいと思います。

「粗利」とは?

売上総利益の方程式
商売においてよく聞く「粗利」とは「売上総利益」を指します。売上総利益を上げるには営業部門が売上を増加させ、メーカーなら製造部門で製造原価を低減させ、流通業なら仕入原価を低減させることにほかなりません。ただしかし、売上総利益を大きくするだけで本当に会社の利益が大きくなるのでしょうか?答えはNOです。本来、会社の利益は「営業利益」と呼ばれるもので考えられます。

「営業利益」とは?

営業利益
企業の利益は、財務諸表のひとつである「損益計算書」で知ることができます。損益計算書の内容を見ると「販売費」や「一般管理費」そして、「営業利益」と呼ばれるものが存在します。この「営業利益」こそが企業の利益であり、重要な指標であります。「営業利益」は先ほど説明した「売上総利益」から「販売費」や「一般管理費」を引いたものになります。

粗利偏重は時にして危険!?

粗利偏重は危険
営業部門が売上を増加させようと、顧客の要求をなんでもかんでも受け入れてしまうと、サービスとしての品質は上がるものの、コストが上昇してしまいます。それは物流コストも例外ではありません。よくある話が納品期限の短縮問題です。

顧客としては納品が早ければ早いほど助かります。ただ、販売側としては納品までのリードタイムを無理に短くしようとすると、生産や仕入コストが増える傾向にあります。また、同じく物流部門としても短期間で大量の商品を出荷するとなると、人員増加にもつながることから物流コストが上昇してしまう原因になります。つまり、粗利を追いかけるあまり、物流コストが上昇してしまっては販売管理費が増加することから、結果として営業利益が減じてしまうことになります。

粗利を大きくすること自体は間違えておりませんが、『粗利を大きくする取り組みがムダな取り組みにならないように注意すること』が重要です。

求められる物流コスト削減

物流コスト削減
「営業利益」を上げるためには、営業部門が適度なサービスで売上を拡大し、生産・仕入部門がムダな在庫を抱えないように努力することが必要です。ただ、残念ながら営業や生産・仕入部門は「物流の専門家」ではないため、なかなかその判断がつきません。もし仮に営業や生産・仕入部門がムダを作ってしまっても、そのムダが物流倉庫の中に隠れてしまうことが多く、結果的に自分達も気づかないことがあります。そのため、物流部門としっかりと連携することが望まれます。

営業や生産・仕入部門が物流部門としっかりと連携をとるためには、その会社に「物流」を戦略的に考えるための物流責任者が必要です。しかし、物流部門はあってもなかなか「物流」を戦略的に考えるための責任者はいないのではないでしょうか?もし仮に物流責任者が存在しても、物流コストを削減するための専門的な知識を持ち合わせているかどうかと問われると、少しハードルが高いかもしれません。

効果的な物流コスト削減方法

そこでオススメするのが2つの方法です。それは「物流コンサルティングの活用」と「物流のアウトソーシング」です。

物流コンサルタントに改善依頼

物流コンサルティング
自社の物流部門の能力を上げるための簡単な方法がプロにコンサルティングを依頼することです。物流コンサルタントは現状の物流倉庫の問題点を分析して報告してくれるのはもちろん、課題解決に向けた方法論を提示してくれます。中にはアドバイスだけではなく、人材不足で困っている場合に作業スタッフを派遣してくれるコンサルティング会社も存在します。

物流業務のアウトソーシング化

通販物流サービス
物流業務を発送代行会社や3PLにアウトソーシングすることで、本業に専念できることはもちろん、自社の物流部門を物流専門企業のコントロール下に配置することで、物流費を適正化させることができます。外注に依頼することで結果的にコストが削減できる場合があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?「粗利」ばかりではなく「営業利益」をしっかりと増やすためにも物流コストを見直すことが必要です。
トミーズコーポレーションでは「物流コンサルティング」と「物流のアウトソーシング」、どちらもサービスとして提供しております。お困りの場合はお気軽にお問い合わせくださいませ。

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