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TOPスタッフブログ物流業務について【物流のプロが解説】梱包とは?包装との違いや資材の種類など

公開日: 2022/10/03

【物流のプロが解説】梱包とは?包装との違いや資材の種類など

カテゴリ:物流業務について

「梱包」という言葉を初めて耳にして、戸惑った経験はありませんか?
「包装と何が違うの?」と疑問に感じている方も多いと思います。

梱包は、メーカーやネット通販など、物販会社に勤める方であれば、知っておいた方がよい言葉です。

そこで今回は、梱包の意味や資材について詳しく解説します。

梱包とは

梱包とは、輸送や保管中に商品が破損しないように保護することです。
また、「荷造り」と呼ぶこともあります。

梱包の手順は、以下のとおりです。

  • 梱包材を選ぶ
  • 緩衝材を用意する
  • 隙間を空けずに詰める
  • テープで止める
  • 梱包と包装の違い

    梱包は、包装の一種です。

    包装には、以下の2種類があります。

  • 工業包装
  • 商業包装(消費者包装)
  • 梱包は工業包装にあたり、前述のとおり、輸送や保管中の商品保護が目的です。

    一方、商業包装の目的は、商品の価値を高めること。
    たとえば、お中元やお歳暮などで送る品物は、必ず包装されていますよね。

    「包装」というと、商業包装を指すことが多いので、覚えておきましょう。

    梱包の重要性

    梱包は、物販事業者にとって重要です。

    商品は「正しい状態」で、「定められた期日」までに届ける必要があるためです。
    いくら品質が高くても、届いた商品が破損していたり、期日に遅れたりすると、顧客は不満を感じるでしょう。

    もし商品が輸送中に破損してしまったら、以下のような事態が発生してしまいます。

  • 商品が期日までに届かない
  • 商品が破損した状態で届いてしまう
  • 商品が無駄になることで、損失がでる
  • 商品を再送する手間やコストが発生する
  • 顧客からのクレームを未然に防ぐためにも、梱包を軽視しないようにしましょう。

    梱包のメリット

    梱包には、輸送や保管中の商品保護以外にも、さまざまなメリットがあります。

    輸送効率が上がる

    梱包は商品の輸送効率を上げることが可能で、物流コスト削減に貢献します。

    たとえば、「花瓶」の輸送について考えてみましょう。
    花瓶はそのままでは、割れてしまうため、梱包が必要なのは明確です。

    それ以外にも、梱包していないと、トラックやコンテナなどに重ねて積み込むことができません。
    積み込む商品の数が減ってしまうと、一点あたりの物流コストが高くなってしまいます。

    より多くの商品をトラックやコンテナに積み込むためにも、梱包は重要な要素といえるのです。

    顧客からの信頼度が上がる

    梱包が丁寧だと、顧客からの信頼度が上がります。

    同じ商品を買うにしても、梱包が丁寧な企業から買うと、破損のリスクが低いですよね。
    仮に商品価格が他社より少々高くても、自社に対する信頼度から、再購入してくる顧客もいるでしょう。

    リピート顧客を増やすためにも、梱包は重要と言えるのです。

    梱包資材の種類

    それでは、梱包に必要な資材について、見ていきましょう。

    ダンボール


    ダンボールは利用されることが多い梱包資材です。
    サイズも豊富で、宅配では三辺の合計が60cm~200cmのダンボールがよく使われています。

    厚みがあるほど、商品の保護に効果的です。
    しかし、その分コストが高くなります。

    さまざまな種類があるので、目的に応じて選定してください。
    例を挙げておきます。

  • ジッパー付きのダンボール
  • メール便に対応したダンボール
  • テープ不要の組み立て式のダンボール
  • ゴルフクラブなど長尺(特殊)商材専用のダンボール
  • 紙袋

    ダンボールほどの強度はないものの、コストを抑えられるのが紙袋のメリット。
    破損のおそれが少ない商品の場合は、使われることも多いです。

    紙袋は、60~120サイズが良く使われます。
    角2封筒(60)は、メール便にも対応するサイズです。

    テープが付いたものであれば、梱包作業にかかる時間を短縮することが可能。
    「マチ」の有無も選べるため、商品のサイズに適した紙袋を選びましょう。

    ビニール袋

    メール便では、B5やA4サイズなどのビニール袋がよく使われます。

    紙袋と同様に、ダンボールに比べて、低コストが魅力。
    テープが付いたものであれば、梱包作業にかかる時間も短縮できます。

    ビニールの特性上、多少濡れても商品には影響がないため、雨の日の配達でも安心です。
    しかし、ワレモノなどの輸送には適していません。

    アパレル(衣服)など、輸送中の振動や衝撃に対して影響のない商材で使用しましょう。

    緩衝材の種類

    次に、商品の破損を防ぐために必要な緩衝材について、見ていきましょう。

    エアキャップ(気泡緩衝材)


    エアキャップ(気泡緩衝材)は、空気の詰まった突起が沢山ついた、ビニール製の緩衝材のこと。
    「プチプチ」とも呼ばれることもあり、気泡の空気圧によって商品を衝撃から守ります。

    エアキャップは主に、シート、平袋、ロールの3種類があります。

  • シート・・・CD/DVD、陶器など
  • 平袋・・・小さい部品やパーツ、酒類など
  • ロール・・・自由なサイズでカットしたいときに使用
  • そのほか、突起には7mm~32mmとサイズがあります。
    一般的な突起のサイズは1cm。商品のサイズや特性に合わせて適切なものを選びましょう。

    バラクッション材


    バラクッションは、「繭(まゆ)」のような形状の緩衝材です。
    主にダンボール箱と商品の隙間を埋めるために使用します。

    一つひとつが小さく、独立しているため、複雑な形状の商品でもダンボールとの隙間を埋めることが可能です。
    しかし、梱包後もダンボールの中で動くおそれがあるので、商品を固定したい場合は適していません。

    そのほか、素材によって強度が異なります。
    重い商品の場合は、コーンスターチではなく、つぶれにくいポリエチレンやポリスチレンなどの合成樹脂製のバラクッションを選びましょう。


    ダンボールと商品の隙間を埋めるために、くしゃくしゃに丸めた紙を用います。
    資材費が安いのはもちろん、場所を取らないため、保管費も抑えることが可能です。

    主に再生紙が使われることから、エコ緩衝材として、環境に配慮する企業では積極的に選ばれています。
    商品の購入者による廃棄の負担が少ないのも、注目されている要因です。

    しかし、高い緩衝性は期待できません。
    また隙間が多いと、大量の紙が必要になるため、注意が必要です。

    発砲スチロール

    発砲スチロールは、高い緩衝性や軽量であることから、家具や電化製品などの重たい商品を輸送するときに使われます。

    しかし、他の緩衝材に比べるとコストが高く、商品の購入者の負担も大きいため、必要なときのみ使いましょう。

    梱包の注意点

    なかには、過剰すぎる梱包に対して、嫌気をさす顧客もいます。

    商品の開封や梱包資材の廃棄に手間がかかってしまうためです。

    顧客の気持ちを理解し、自社の商品の特性にあった梱包を心がけるようにしましょう。

    まとめ

    今回は、梱包について解説しました。
    弊社トミーズコーポレーションは、荷主の商品を代行して発送する物流会社です。

    大量の梱包資材を仕入れていることから、お安くご提供できます。
    梱包資材のコストを削減したい方は、一度お気軽にお問い合わせください。

    ダンボールの資材費を削減するならトミーズコーポレーション

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