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公開日: 2017/07/11

理論在庫と実在庫の差異

カテゴリ:倉庫業務について

「在庫が合わない」

これは在庫を管理している会社であれば、どこの会社にもありうることですし、欠品対応に頭を悩まされていらっしゃる荷主様も多々おられると思います。それでは何故在庫が合わないのでしょうか?本日はその要因の1つでもある理論在庫と実在庫の差異について少し触れてみたいと思います。

理論在庫と実在庫の違い

理論在庫は主に基幹システムで管理するための帳簿上の在庫を指し、帳簿在庫や伝票在庫といった言い方で呼ばれる事もあります。主には販売管理システムで受注処理や売上処理、また入荷処理といった伝票処理で更新される在庫情報のため、一般的には実物の在庫数とはリアルタイムには連動していません。それに対して実在庫はWMS(倉庫管理システム)で管理する実物の在庫のことを指します。ハンディーターミナルで実物のバーコードをスキャンすることで、WMSの在庫情報も更新され、実物の在庫情報として扱われます。

在庫差異が発生する理由

在庫差異が発生する要因の1つとして、データ更新のタイムラグが考えられます。例えば実際に入荷している在庫で実在庫として計上されているにも関わらず、基幹システムで未だ計上されていない場合は理論在庫としては反映されませんので、欠品状態となります。またその逆に基幹システムで出荷引当を掛ける際に、実際にはまだ入荷していない数量を含む入荷予定データの数量を引当用在庫に計上するのに対し、WMSでは実物の商品が入庫した時点で入庫実績データをもとに在庫を計上するため、そのタイムラグが発生します。
このように基幹システムでは実在庫を基準としない伝票処理を行う一方、WMSでは実在庫を基準として処理を行うため、処理のタイミングのずれが生じ、結果的に理論在庫と実在庫に差異が発生することがあります。

棚卸しの重要性

物流現場で行った入出荷実績のデータは極力タイムリーに基幹システムへデータ連携を行い、その実績データをもとに双方のシステムで引当処理を行うことが望まれます。整合性が取れるタイミングはWMS側のすべての実績データを基幹システム側で照合し、伝票処理が終わった時点となります。ただしかし、日々の処理が行われている最中では整合性を取るのは現実的に困難であるため、双方のシステムで確定処理ができる日次更新か、最終的には定期的な棚卸しで整合性を取ります。在庫差異が発生してしまった場合については、基本的にはWMS側の実在庫数を正として更新するのが一般的です。

まとめ

トミーズコーポレーションではWMSで実在庫を正確に管理しながらも、荷主様には定期的な棚卸しをご提案しております。棚卸し作業においてもアパレル物流20年の実績により、ハンディーターミナルによるバーコードスキャンを活用し、正確にそしてスピーディーに作業を行うことができるため、結果的にご負担頂く物流コストも抑えることが可能です。

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