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公開日: 2016/09/09
更新日: 2024/07/23

物流現場の問題点と改善策

カテゴリ:物流業務について

物流業界は日々進化しており、効率化と改善が絶えず求められています。特にアパレル業界においては、迅速かつ正確な物流が顧客満足度を左右する重要な要素となっています。本記事では、物流現場における入出荷・検品・積込、保管、ピッキング、梱包の各段階における具体的な問題点とその改善策について詳しく解説します。各段階ごとの問題を洗い出し、それぞれに適した解決策を提示することで、業務効率の向上とコスト削減を目指します。

目次

入出荷・検品・積込の改善

入出荷における問題点

入出荷作業は、物流現場の中でも特に重要な役割を果たします。しかし、多くの企業では以下のような問題点が発生しています。

入荷処理の手間

入荷時の処理が手作業に頼っており、時間がかかることが多いです。特に大量の商品が一度に入荷する際には、処理が追いつかず、作業の遅延が発生することがあります。

入荷検品の長時間化

商品の検品作業が長引くことで、全体の作業効率が低下します。検品が遅れると、その後の棚入れ作業や出荷作業にも影響が及びます。

棚卸し差異の多発

正確な在庫管理ができておらず、棚卸し時に差異が多発します。これは、誤出荷や誤検品などが原因で発生し、在庫管理の信頼性を低下させます。

解決すべき課題

これらの問題を解決するためには、以下の課題に取り組む必要があります。

手荷役中心の確認作業の時間

手作業による確認作業が多く、効率が悪いです。手作業では人的ミスも発生しやすく、作業のばらつきも大きくなります。

作業フローを意識した最適なレイアウトが組めているか

作業に適したレイアウトが整っていないため、無駄な動きが発生しています。作業フローに沿った効率的なレイアウトではない場合、作業者が無駄な移動を強いられ、作業時間が延びます。

置き場所のばらつき

商品がいつもバラバラに置かれており、探す時間がかかります。これは、入荷時の整理整頓が不十分であることが原因です。

過剰なチェック

何度もチェックすることで、作業時間が延びています。チェック工程が多すぎると、逆に作業効率が低下し、全体の処理速度が落ちます。

改善内容と対策

これらの課題を解決するための具体的な改善内容と対策を以下に示します。

自動認識技術の導入

バーコードやICタグを利用することで、入出荷作業を自動化し、効率を向上させます。例えば、バーコードスキャナーを用いることで、商品の情報を迅速かつ正確に読み取ることができます。

ユニットロード化

コンテナやパレットを用いて、標準の重量や体積にまとめることで、作業効率を高めます。これにより、手荷役の手間を減らし、作業スピードを向上させることができます。

レイアウトの変更

作業フローに適したレイアウトに変更することで、無駄な動きを削減します。例えば、入荷から検品、棚入れまでの動線を最短距離に設計することで、作業時間を短縮できます。

検品項目の見直し

必要な検品項目を見直し、過剰なチェックを削減します。例えば、重要な検品項目に絞ることで、効率的な検品が可能になります。

改善対策事例

具体的な改善対策事例としては、以下のようなものがあります。

バーコード、ICタグの利用

商品の入荷時にバーコードやICタグを活用し、スキャン検品を行い入荷処理を行います。これにより、手作業の誤りを減らし、正確な在庫管理が可能になります。

フォークリフトやコンベア、ソーターの活用

手作業を減らすために、フォークリフトやコンベア、ソーターを導入します。これにより、大量の商品の移動や仕分け作業を効率的に行うことができます。

発注・入荷情報に応じた作業スペースの設定

発注情報や入荷情報に基づいて、作業スペースを柔軟に設定します。例えば、頻繁に使用する商品は作業しやすい場所に配置し、効率を高めます。

改善効果

これらの改善策を実施することで、以下のような効果が期待できます。

作業時間の短縮

自動化や効率化により、作業時間が大幅に短縮されます。例えば、バーコードスキャンによる入荷処理は、手作業と比較して大幅に時間を短縮できます。

入出荷処理時間の短縮

自動認識技術や効率的なレイアウトにより、入出荷処理時間が短縮されます。これにより、全体の作業フローがスムーズになり、処理速度が向上します。

入出荷検品精度の向上

バーコードやICタグの利用により、検品精度が向上します。これにより、誤出荷や誤検品のリスクが減少し、信頼性の高い在庫管理が実現します。

上記のように、入出荷・検品・積込の改善は、物流現場の効率化に大きく寄与します。次のセクションでは、保管の改善について詳しく解説します。

保管の改善

保管作業は物流の重要な要素の一つであり、効率的な保管管理は全体の物流パフォーマンスに大きな影響を与えます。しかし、多くの企業で以下のような問題が発生しています。

保管における問題点

保管スペースが狭い

限られたスペースで多くの商品を保管する必要があり、効率的なスペース利用が求められます。スペースが狭いと、商品を探す時間が増え、作業効率が低下します。

保管場所が分かりづらい

商品がどこに保管されているか分かりにくく、探すのに時間がかかることがあります。これは、在庫管理システムが不十分であったり、保管場所が適切にラベル付けされていないことが原因です。

保管スペースが多い(家賃がかかる)

必要以上のスペースを使用していると、家賃コストが増加します。無駄なスペースが多いと、物流コストが無駄にかさみます。

受注時に在庫をきらしてしまう

売れ筋商品が在庫切れになると、機会損失が発生します。一方で、売れない商品が長期間保管されていると、無駄なスペースを占有します。

解決すべき課題

これらの問題を解決するためには、以下の課題に取り組む必要があります。

置き場所の統一

商品がどこに保管されているかを一目で分かるようにすることが重要です。統一された置き場所を設定し、誰でも簡単に商品を見つけられるようにします。

商品にあった保管サイズの把握

商品ごとに適切な保管サイズを把握し、それに応じた保管場所を設定します。これにより、スペースの無駄遣いを防ぎます。

無駄なスペースの発生防止

保管スペースを効率的に利用し、無駄なスペースを発生させないようにします。定期的にスペースの使用状況を見直し、最適化を図ります。

売れ筋品番の在庫管理

売れ筋商品は常に在庫があるように管理し、売れない商品は速やかに処分するか、保管場所を変更します。

改善内容と対策

これらの課題を解決するための具体的な改善内容と対策を以下に示します。

現品管理の徹底

商品ごとに現品管理を徹底し、在庫状況を正確に把握します。例えば、バーコードやRFIDタグを使用して、リアルタイムで在庫情報を管理します。

ロケーション管理の導入

保管場所をロケーション管理し、効率的な在庫管理を実現します。ロケーション管理システムを導入することで、どの棚にどの商品が保管されているかを一目で把握できます。

レイアウト変更

作業効率を考慮して、保管場所のレイアウトを変更します。頻繁に使用する商品は取り出しやすい場所に配置し、作業動線を最適化します。

保管間口変更

商品のサイズや頻度に応じて保管間口を変更し、スペースの無駄をなくします。例えば、大型商品は広いスペースに、小型商品は小さなスペースに保管します。

改善対策事例

具体的な改善対策事例としては、以下のようなものがあります。

ロケーション管理による在庫管理の徹底

商品ごとにロケーションコードを付与し、システムで管理することで、在庫の正確な把握が可能になります。

出荷頻度を考慮した保管場所の変更

出荷頻度が高い商品を倉庫の前方に配置し、出荷頻度が低い商品は後方に配置することで、作業効率を向上させます。

取扱商品に応じた棚間口や棚の高さの設定

商品のサイズや特性に応じて、棚の高さや間口を調整します。これにより、スペースを有効に活用できます。
マテハンの有効活用:フォークリフトや自動搬送装置(AGV)などのマテハンを活用し、作業効率を向上させます。これにより、手作業の負担を軽減し、作業スピードを向上させます。

在庫量管理、滞流品廃棄基準の設定

在庫量を適切に管理し、滞流品を定期的に廃棄する基準を設定します。これにより、無駄な在庫を減らし、保管スペースを有効活用できます。

改善効果

これらの改善策を実施することで、以下のような効果が期待できます。

在庫情報の把握

ロケーション管理や現品管理により、在庫情報を正確に把握できます。これにより、誤出荷や在庫切れのリスクを減らすことができます。

保管効率の向上

レイアウト変更や保管間口の見直しにより、保管スペースを効率的に利用できます。これにより、スペースの無駄をなくし、作業効率を向上させます。

保管スペースの削減

無駄な在庫を減らし、必要なスペースのみを利用することで、保管スペースを削減できます。これにより、倉庫家賃のコストを削減することができます。

物流業務の中でも特に改善すべき点が保管方法です。上記項目のようなことができていないと、結果的に商品を保管するためのスペース(坪数)が大きくなり、倉庫家賃のコスト増に直結いたします。これは何よりも痛手です。実際に弊社のクライアント様の倉庫でも、弊社が物流コンサルティングさせていただいた事により、現状の半分の保管スペースで在庫管理することができた実例もございます。

物流業務のアウトソーシングはもちろん、自社物流を改善したいお客様には「物流コンサルタント」を派遣させて頂きます。物流倉庫の保管方法の改善ならお任せください!

次のセクションでは、ピッキングの改善について詳しく解説します。

ピッキングの改善

ピッキング作業は物流の中でも重要なプロセスの一つであり、正確かつ効率的に行うことが求められます。しかし、ピッキング作業には多くの問題が存在し、これらを改善することが全体の物流効率向上に直結します。

ピッキングにおける問題点

ピッキングミスの多発

手作業によるピッキングはミスが発生しやすく、誤出荷や返品の原因となります。これにより、顧客満足度が低下し、コストも増加します。

ピッキング時間の長さ

ピッキングに時間がかかると、全体の作業効率が低下します。特に、商品を探す時間が長い場合、作業の遅延が発生しやすいです。

無駄な動線

倉庫内のレイアウトや商品の配置が最適でない場合、作業者が無駄な移動を強いられます。これにより、作業時間が延び、効率が低下します。

商品に傷がつく

ピッキング作業中に商品が傷つくことがあり、商品価値の低下やクレームの原因となります。

解決すべき課題

これらの問題を解決するためには、以下の課題に取り組む必要があります。

手作業によるピッキングの多さ

手作業に依存するとミスが発生しやすいため、できるだけ自動化することが重要です。

ロケーション管理の不足

商品の保管場所が適切に管理されていないと、ピッキング作業が非効率になります。ロケーション管理を徹底する必要があります。

ピッキングリストの分かりにくさ

ピッキングリストが見にくいと、作業者が誤った商品を選んでしまうリスクが高まります。分かりやすいピッキングリストを作成することが重要です。

棚位置表示ラベルの改善

商品の保管場所が分かりやすく表示されていないと、探す時間が増え、効率が低下します。明確な棚位置表示ラベルを設置することが必要です。

傷発生の防止策がない

ピッキング時に商品に傷がつかないような対策を講じることが求められます。

改善内容と対策

これらの課題を解決するための具体的な改善内容と対策を以下に示します。

自動認識技術の導入

バーコードやICタグを利用して、商品の位置情報を正確に把握し、ピッキングミスを減らします。また、ピッキングリストをデジタル化し、モバイルデバイスで確認できるようにします。

ロケーション変更

出荷頻度や商品特性に応じて、保管場所を最適化します。頻繁に出荷される商品は作業しやすい場所に配置し、動線を短縮します。

ピッキングリスト表示の見直し

分かりやすいピッキングリストを作成し、作業者が直感的に理解できるようにします。リストには商品名、数量、保管場所などの情報を明確に記載します。

ピッキング手順の見直し

作業手順を見直し、効率的なピッキング方法を導入します。例えば、ゾーンピッキングやバッチピッキングなどの手法を検討します。

動線の見直し

倉庫内のレイアウトを最適化し、無駄な動線を削減します。通路を広く確保し、作業者がスムーズに移動できるようにします。

改善対策事例

具体的な改善対策事例としては、以下のようなものがあります。

バーコード、ICタグの利用

ピッキング作業時にバーコードやICタグを利用することで、商品情報を迅速かつ正確に確認できます。これにより、ピッキングミスを減らすことができます。

デジタルピッキングやピッキングカートの活用

デジタルピッキングシステムを導入し、作業者に商品情報をリアルタイムで提供します。また、ピッキングカートを使用することで、複数の商品を効率的にピッキングできます。

出荷頻度に応じたロケーションの設計

出荷頻度が高い商品を倉庫の前方に配置し、低頻度の商品を後方に配置することで、作業効率を向上させます。
歩行距離や移動時間、人の交錯等を考慮した保管品配置や通路配置:保管場所や通路を最適化することで、作業
者の移動距離を短縮し、効率的なピッキングが可能になります。

取扱製品に応じたピッキング方法のルール化

商品の特性に応じたピッキング方法を設定し、作業者が統一された手順で作業できるようにします。これにより、品質を維持しながら効率的な作業が実現します。

改善効果

これらの改善策を実施することで、以下のような効果が期待できます。

ピッキング精度の向上

バーコードやICタグの利用により、ピッキングミスが減少します。これにより、誤出荷や返品のリスクが低下し、顧客満足度が向上します。

ピッキング時間の短縮

効率的なレイアウトや動線の見直しにより、ピッキング作業の時間が短縮されます。これにより、全体の作業効率が向上します。

作業品質の向上

統一されたピッキング手順や分かりやすいピッキングリストにより、作業品質が向上します。これにより、商品に傷がつくリスクも減少します。

上記のような問題点を抱えている企業は多く存在します。ピッキングの改善は、システムの導入だけでなく、商品の配置や保管方法の工夫が重要です。

例えば、出荷頻度が多い商品が倉庫内の様々な場所に点在していると、目的の商品をピッキングするために多くの距離を歩く必要があります。しかし、改善策を実施することで、例えば、入口から出口に向けて真ん中の通路を動くだけで済むように商品を配置すれば、移動距離が短くなり、ピッキング時間も短縮されます。結果として、より多くの出荷数をこなせるようになります。

移動のイメージとしては、改善前は商品の配置が無秩序で、目的の商品を探すために倉庫内を多く歩き回る必要がありました。しかし、改善後は出荷頻度の高い商品を集中的に配置することで、最短の動線でピッキングが可能となります。これにより、時間の短縮とコスト削減が実現し、作業効率も大幅に向上します。また、複数人で作業する場合でも、衝突することなくスムーズに作業を進めることができます。

このように、物流の改善では無駄を省くことが非常に重要です。時間が短縮できればコストカットにもつながり、作業が効率よく進むことでミスも減ります。

ピッキング作業の効率を大幅に向上させ、全体の物流パフォーマンスも向上します。ピッキング一つをとっても、ちょっとした工夫で大きく無駄を省ける場合があります。

次のセクションでは、梱包の改善について詳しく解説します。

梱包の改善

梱包作業は物流の最終段階であり、商品の品質とブランドイメージに直結する重要なプロセスです。特に通販物流では、消費者が最初に接する部分が梱包であり、梱包の質が低ければ、商品の評価にも影響を与えます。ここでは、梱包作業における問題点とその改善策について詳しく解説します。

梱包における問題点

物流を考慮した荷姿ではない

商品が運送中に破損しないように工夫されていないことがあります。適切な荷姿が設定されていないと、商品が破損するリスクが高まります。

包装・梱包に時間がかかる

過剰包装や複雑な梱包方法により、作業時間が長くなることがあります。これにより、出荷作業全体の効率が低下します。

包装・梱包材の廃棄が多い

過剰包装や適切でない梱包材の使用により、廃棄物が増え、コストが増加します。環境にも悪影響を与えます。

解決すべき課題

これらの問題を解決するためには、以下の課題に取り組む必要があります。

荷姿設定時に物流が考慮されていない

物流の過程で商品が安全に輸送されるように、適切な荷姿を設定する必要があります。
過剰な包装・梱包が行われている:過剰包装を見直し、必要最低限の包装・梱包にすることで、作業時間とコストを削減します。

梱包姿の標準化

商品の種類や特性に応じた標準的な梱包方法を設定し、作業の効率化を図ります。

改善内容と対策

これらの課題を解決するための具体的な改善内容と対策を以下に示します。

最適な荷姿の研究

商品ごとに最適な荷姿を研究し、設定します。これにより、輸送中の破損リスクを減少させます。例えば、緩衝材の使用や適切なサイズの箱を選ぶことが重要です。

包装・梱包の簡素化

必要最低限の包装・梱包にすることで、作業時間を短縮し、廃棄物を減少させます。簡単で効率的な梱包方法を導入します。

リユース・リサイクル可能な梱包材の選択

環境に配慮した梱包材を使用することで、廃棄物を削減し、コストを抑えます。例えば、再利用可能な素材やリサイクル材を使用することが有効です。

改善対策事例

具体的な改善対策事例としては、以下のようなものがあります。

物流の全過程を通じて最適な荷姿の設定

商品のサイズや形状、重量に応じて最適な荷姿を設定し、破損リスクを最小限に抑えます。例えば、壊れやすい商品には追加の緩衝材を使用するなどの工夫が必要です。

商品特性に応じた必要最低限の包装・梱包の実施

商品の特性に応じた簡素な包装・梱包を行います。例えば、緩衝材を減らす代わりに適切なサイズの箱を使用することで、梱包材の節約が可能です。

再利用可能な包装・梱包材の選択・開発

環境負荷を減らすために、再利用可能な梱包材を選択・開発します。例えば、リサイクル紙や生分解性プラスチックを使用することで、環境への影響を軽減できます。

改善効果

これらの改善策を実施することで、以下のような効果が期待できます。

スペース効率の向上

適切な荷姿と簡素な梱包により、保管スペースや輸送スペースを有効に活用できます。これにより、物流コストの削減が期待できます。

作業時間の短縮

梱包作業の簡素化により、作業時間が短縮され、全体の作業効率が向上します。これにより、迅速な出荷が可能になります。

廃棄物の削減

リユース・リサイクル可能な梱包材の使用により、廃棄物が削減され、環境負荷が軽減されます。また、コスト削減にもつながります。

実際の改善事例

実際に、弊社トミーズコーポレーションでは、梱包改善により大きな効果を上げた事例があります。以下はその一部です。

ケーススタディ 1

梱包材の見直し
あるアパレル企業では、過剰な緩衝材の使用により廃棄物が多く発生していました。弊社のコンサルティングにより、商品の特性に応じた適切な梱包材を選択し、緩衝材の使用を大幅に削減しました。その結果、廃棄物が50%削減され、コストも大幅に低減しました。

ケーススタディ 2

簡素化された梱包方法の導入
別の企業では、複雑な梱包方法により作業時間が長くなっていました。弊社の提案により、簡素で効率的な梱包方法を導入した結果、梱包作業時間が30%短縮され、出荷スピードが向上しました。

上記のように、作業効率の改善以外にも、梱包の改善は物流全体の効率化に大きく貢献します。梱包の質を向上させることで、顧客満足度も向上し、ブランドイメージの向上にもつながります。最後に、これまでの内容をまとめ、物流全体の改善の重要性について考察します。

まとめ

物流業界は日々進化しており、効率化と改善が絶えず求められる分野です。本記事では、アパレル業界を中心に、物流現場の各段階における問題点とその改善策を詳しく解説しました。

まず、入出荷・検品・積込の改善については、自動認識技術の導入やユニットロード化、レイアウトの変更などを通じて、作業効率の向上とミスの削減を図ることが重要です。これにより、作業時間の短縮や入出荷処理時間の短縮、検品精度の向上が期待できます。

次に、保管の改善では、現品管理の徹底やロケーション管理の導入、レイアウト変更などを行うことで、在庫情報の正確な把握と保管効率の向上を実現します。これにより、保管スペースの削減や家賃コストの低減が可能となります。

さらに、ピッキングの改善では、バーコードやICタグの利用、デジタルピッキングの導入、動線の見直しなどを通じて、ピッキング精度の向上と作業時間の短縮を図ります。これにより、誤出荷のリスクを減らし、全体の作業効率を高めることができます。

最後に、梱包の改善では、最適な荷姿の研究や包装・梱包の簡素化、リユース・リサイクル可能な梱包材の使用などを通じて、作業時間の短縮と廃棄物の削減を実現します。これにより、スペース効率の向上やコスト削減、環境負荷の軽減が期待できます。

物流現場の改善は、単に作業効率を高めるだけでなく、コスト削減や顧客満足度の向上にもつながります。弊社トミーズコーポレーションでは、これまでに培ったノウハウを活かし、アパレル物流を中心に様々な業界のお客様の物流改善を支援してまいりました。物流現場の改善に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。

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