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公開日: 2016/01/18
更新日: 2024/06/07

SKU(Stock Keeping Unit)って何?

カテゴリ:物流業務について

作業風景

こんにちは。
本日は物流業界で日常的に使っている用語について、解説したいと思います。
専門用語は「そんなの常識だよ!」と言われることでも、お客様やこの業界に入りたての人には、なかなか聞きなれない言葉なのです。

そんな用語をピックアップして紹介します。

SKUとは?

SKU(Stock Keeping Unit)、「最少保管単位」を指す言葉です。物流や在庫管理の分野で頻繁に使われ、商品の在庫を管理するための基本的な単位となります。SKUは各商品を一意に識別するためのコードであり、商品管理や在庫管理の際に重要な役割を果たします。

例えば、アパレルショップでは同じデザインのシャツでも、色やサイズが異なるとそれぞれ別のSKUが割り当てられます。商品の特定のバリエーション(色、サイズ、スタイルなど)ごとに異なるコードが割り当てられるため、詳細な在庫管理が可能になります。

SKUの重要性

SKU(Stock Keeping Unit)は、在庫管理の精度を高め、誤出荷を防ぎ、効率的な在庫配置を実現するために欠かせないものです。細かく分類することで、倉庫内でのピッキング作業が迅速かつ正確に行えます。適切に管理されていることで、在庫の把握が正確になり、顧客への迅速な対応が可能となります。

SKUの管理が重要である理由を、さらに詳しく説明します。

SKUは在庫管理の精度を向上させます。具体的には、各商品の詳細なバリエーション(色、サイズ、スタイルなど)ごとに設定することで、在庫の正確な把握が可能になります。これにより、在庫切れや過剰在庫を防ぐことができ、効率的な在庫補充を行うことができます。例えば、ある特定のSKUが品切れになる前に、在庫管理システムが自動的に補充を発注する仕組みを導入することで、欠品を防ぎ、販売機会を逃さないようにすることができます。

誤出荷の防止にもSKUは大いに役立ちます。商品が細かく管理されているため、ピッキング作業時に間違った商品を選んでしまうリスクが大幅に減少します。例えば、同じデザインのシャツでも、色やサイズが異なると別のSKUが割り当てられているため、ピッキングリストに従って正確に商品を選び出すことができます。これにより、顧客に対して正確な商品を届けることができ、返品や交換の手間を減らすことができます。また、顧客満足度の向上にもつながります。

効率的な在庫配置も重要なメリットの一つです。商品の配置を最適化することで、倉庫内でのピッキング作業がスムーズに行えます。例えば、頻繁に出荷される商品を取り出しやすい場所に配置することで、ピッキング作業の時間を短縮し、出荷スピードを向上させることができます。これにより、物流コストを削減し、効率的な在庫管理が可能となります。さらに、在庫の配置を工夫することで、倉庫スペースの有効活用も図れます。

SKU管理が適切に行われていることで、在庫の正確な把握が可能になります。SKUごとに在庫情報をリアルタイムで更新し、システム上で正確な在庫状況を把握することができます。これにより、在庫切れや過剰在庫を防ぎ、必要なときに必要な在庫を確保することができます。例えば、在庫管理システムを導入することで、SKUごとの在庫数、販売履歴、補充状況などを一元管理し、効率的な在庫管理を実現します。

SKUの適切な管理により、顧客への迅速な対応が可能となります。例えば、顧客からの注文に対して迅速にピッキング・出荷作業を行うことができ、短納期で商品を届けることができます。これにより、顧客満足度が向上し、リピート注文の増加や新規顧客の獲得につながります。また、SKUごとの売上データを分析することで、需要の高い商品を特定し、在庫の最適化やマーケティング戦略の立案に役立てることができます。

SKU管理の重要性は、在庫の正確な把握、誤出荷の防止、効率的な在庫配置といった具体的なメリットによって明らかです。企業がこれらのメリットを最大限に活用するためには、SKU管理の徹底と適切なシステムの導入が不可欠です。SKU管理を徹底することで、物流業務の効率化と顧客満足度の向上を実現することができます。

SKUの構造と分類方法

SKUの構造と分類方法について詳しく説明します。SKUは、商品の在庫を細かく管理するための基本的な単位であり、アパレル業界では一般的に以下の要素で構成されます

商品番号

商品を識別するための固有の番号です。これは各商品に一意に割り当てられ、商品の種類やモデルを示します。

カラー

商品の色です。同じ商品でも色が異なる場合、それぞれ異なるSKUが割り当てられます。

サイズ

商品のサイズです。特にアパレルや靴などの業界では、同じ商品でもサイズごとに異なるSKUが必要です。

例えば、アパレル商品では「SP-100」という商品番号のシャツが「黒・白・紺」の3色展開、「S、M、L」の3サイズ展開をしているとします。この場合、各組み合わせが別のSKUとなります。

具体的な例を挙げると、以下のようになります:

SP-100>黒>S
SP-100>白>M
SP-100>紺>L
このようにSKUは商品の詳細な属性を表すため、在庫管理や販売分析において非常に重要な役割を果たします。各SKUは、商品の特定のバリエーションを正確に管理するために使用され、どの商品がどのくらい売れているか、どのバリエーションが人気があるかを分析する際に役立ちます。

例えば、黒のSサイズのシャツ(SP-100>黒>S)が他のバリエーションよりも多く売れている場合、その情報を基に次の仕入れや生産計画を立てることができます。また、在庫切れを防ぐために、人気のあるものを事前に補充するなど、迅速な対応が可能となります。

さらに、売上データを分析することで、マーケティング戦略の立案やプロモーション活動の最適化にも役立ちます。たとえば、特定の色やサイズの商品の売れ行きが良い場合、そのバリエーションを強調した広告を打ち出すことができます。

SKU分類と管理を徹底することで、商品ごとの在庫状況をリアルタイムで把握し、効率的な在庫管理を実現しています。ピッキングや出荷の際に正確な商品を迅速に選び出すことができます。これにより、誤出荷を防ぎ、顧客満足度を高めることができます。

SKUの詳細な構造と分類方法を理解し、適切に管理することで、在庫管理の精度向上、誤出荷の防止、効率的な在庫配置を実現することができます。SKUは在庫管理の基礎となる重要な要素であり、効果的に活用することで、物流業務全体の効率化とコスト削減を図ることができます。

SKU管理のメリット

在庫管理の精度向上

商品を細かく管理することで、各商品の在庫状況を正確に把握することができます。これは、商品の入荷から出荷までの過程をリアルタイムで追跡することを可能にし、在庫切れや過剰在庫を防ぐために非常に重要です。正確な在庫情報を持つことで、販売機会の損失を防ぎ、顧客からの注文に迅速に対応することができます。また、適正在庫を維持することで、キャッシュフローの改善にも寄与します。

誤出荷防止

SKUごとに商品を管理することで、誤った商品が出荷されるリスクが大幅に減少します。固有の識別コードが付与されているため、ピッキングやパッキングの際に商品の取り違えを防ぐことができます。これにより、顧客に正確な商品を届けることができ、顧客満足度が向上します。さらに、誤出荷が減少することで返品処理の手間やコストも削減されます。

効率的な在庫配置

SKUに基づいて商品の配置を最適化することで、倉庫内のピッキング作業がスムーズに行えます。ピッキングリストに従って効率的に商品を取り出すことができ、作業時間が短縮されます。例えば、需要の高い商品や頻繁に出荷される商品を取り出しやすい場所に配置することで、ピッキング効率が向上し、出荷スピードがアップします。これにより、全体の物流コストが削減され、運営効率が向上します。

SKU管理の重要性は、在庫の正確な把握、誤出荷の防止、効率的な在庫配置といった具体的なメリットによって明らかです。企業がこれらのメリットを最大限に活用するためには、SKU管理の徹底と適切なシステムの導入が不可欠です。管理を徹底することで、物流業務の効率化と顧客満足度の向上を実現することができます。

SKU管理のデメリット

SKU(Stock Keeping Unit)管理は在庫管理において非常に重要で多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットや課題も存在します。以下に、主なデメリットとそれに対する対策を詳しく説明します。

SKUの数が増えると、在庫管理の複雑さが増します。特に、製品バリエーションが多い業界では、各バリエーションに対して個別のSKUを割り当てる必要があり、管理が煩雑になります。対策として、SKUの合理化や統合を検討し、可能な限りSKUの数を削減することが重要です。

SKUの数が多いと、それに伴う管理コストも増加します。これには、在庫管理システムの維持費、倉庫スペースの確保、ピッキング作業の時間などが含まれます。対策として、在庫管理システムの効率化や自動化、定期的な在庫見直しを行い、無駄なコストを削減することが効果的です。

多くのSKUを管理する場合、データの正確性を維持することが難しくなります。データ入力ミスや在庫カウントの誤りが発生しやすくなります。対策として、バーコードスキャナーなどのデバイスを活用し、データ入力の精度を向上させることが重要です。定期的な在庫チェックや棚卸しを行うことで、データの正確性を維持できます。

SKUが多いと、需要予測が難しくなります。特に新商品や季節商品の場合、正確な需要予測を行うのは困難です。対策として、需要予測ツールやデータ分析を活用し、過去のデータやトレンドを基にした予測精度を向上させることが必要です。

SKUが増えると、倉庫内のスペースを効率的に活用するのが難しくなります。スペースの無駄が発生し、作業効率が低下することがあります。対策として、倉庫レイアウトの最適化を行い、のスペース配置を見直すことが重要です。また、自動倉庫や棚管理システムを導入し、スペースの有効活用を図ることが効果的です。

SKU管理の不備は、サプライチェーン全体に影響を及ぼす可能性があります。例えば、SKUの誤管理により、サプライチェーンの上流や下流に混乱が生じることがあります。対策として、サプライチェーン全体の視点からSKU管理を見直し、協力企業との連携を強化することが必要です。情報共有のためのシステムやプロセスを整備することで、サプライチェーン全体の効率を向上させることができます。

多くのSKUを持つ企業では、在庫が複数の倉庫や保管場所に分散することがあります。これにより、在庫の追跡や管理がさらに難しくなります。対策として、統合在庫管理システムを導入し、リアルタイムで在庫情報を把握することが重要です。分散在庫の最適化を図り、効率的な在庫管理を実現することで、在庫の追跡や管理の難しさを軽減できます。

SKU管理は在庫管理において不可欠な要素ですが、そのデメリットや課題も無視できません。管理の複雑さやコスト増加、データの精度維持の難しさなど、さまざまな問題があります。しかし、これらの課題に対して適切な対策を講じることで、管理の効率化や精度向上が可能です。例えば、SKUの合理化、需要予測の精度向上、スペースの最適化などが効果的な対策となります。また、サプライチェーン全体の視点からSKU管理を見直し、協力企業との連携を強化することも重要です。

これらの対策を実施することで、SKU管理のデメリットを最小限に抑え、在庫管理の効率化とコスト削減を実現することができます。

SKUと物流業務の関係性

SKU管理は物流業務において非常に重要です。管理がしっかりと行われていることで、倉庫内の効率が大幅に向上し、出荷ミスが減少します。倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)を導入することで、さらに効率的な在庫管理が可能になります。

SKU管理システムは、各SKUの在庫状況をリアルタイムで把握し、最適な在庫配置を行うことができます。また、ピッキングリストの自動生成や在庫補充のタイミングを最適化することで、物流業務の効率化が図られます。

商品を細かい単位で保管する理由

なぜこんなに細かい分け方をするのでしょうか?単純に商品ごとに分けておけば充分ではないか?物流について調べたくて当ブログにいらした方は、そう思われるかもしれません。

ですが、物流はスピードが命です。物流はお客様からお客様のもとへ商品をお届けする「中継地点」としての役割を果たしています。この過程で、お客様の「売りたい」「買いたい」というニーズを確実に、そして迅速に提供するためには、誤りがなく効率的である必要があります。特に現代の消費者は、スピーディな配達と正確な注文処理を期待しているため、その期待に応えることが競争力のある物流サービスを提供するための鍵となります。

SKUを用いた細かい単位での商品管理は、誤出荷や配送遅延を防止するために極めて重要です。例えば、アパレル商品において、同じデザインのシャツでも色やサイズが異なるとそれぞれ別のSKUが割り当てられます。これにより、ピッキング時に正確に指定された商品を取り出すことができ、顧客に正しい商品を迅速に届けることができます。管理が適切に行われていることで、在庫の正確な把握が可能となり、適切なタイミングでの在庫補充が可能となります。

トミーズコーポレーションではSKU分類と保管の徹底を行うことは当然のこととして、さらに熟練したスタッフを適所に配置し、精度の高いピッキングシステムを採用しています。例えば、バーコードスキャナーを活用することで、在庫管理の精度を高め、ピッキング作業を効率化しています。また、立地やネットワークを駆使して、迅速かつ効率的な物流を実現しています。これにより、誤出荷を防止し、顧客満足度の向上を図っています。

さらに、管理を徹底することで、在庫管理の精度向上だけでなく、コスト削減や効率化にも繋がります。例えば、在庫の適正化により、保管スペースの最適利用が可能となり、無駄なコストを削減できます。また、需要予測の精度が向上することで、適切な在庫量を維持し、過剰在庫や欠品を防ぐことができます。

現代の物流業務において、SKU管理の重要性はますます高まっています。市場の変化に迅速に対応し、顧客のニーズに応えるためには、細かな管理が欠かせません。

最後に、SKU管理は単なる在庫管理の手段ではなく、企業全体の効率化と顧客サービスの質向上を支える重要な基盤です。これからもSKU管理の重要性を理解し、効果的に活用していくことで、物流業務のさらなる発展を目指していきましょう。物流や在庫管理に関するご質問があれば、いつでもお答えしますので、お気軽にご相談ください。

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