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TOPコラム物流にはたくさんの課題がある!解決方法はあるか

公開日: 2023/09/02
更新日: 2023/09/04

物流にはたくさんの課題がある!解決方法はあるか

物流の課題とは

近年、物流業界は実に大きな変化を迎えています。たくさんの人がインターネットやアプリでものを購入するようになり、自宅に届けてもらうだけで完結するサービスがとても増えたからです。これらのサービスは人々の暮らしを豊かにし、効率的に買い物をすることによってプライベートやビジネスをより充実したものにできるようになりました。しかし、これらのサービスにはじつのところ多くの課題があり、それらは私たちがきちんと向き合い、問題を解決していく必要があります。いったいどんな問題があるのでしょうか、具体的に見ていきましょう。

物流の課題として欠かせないのが、その過剰なサービスなのかもしれません。例えば人々は効率化を求め、多くのものをインターネットを通じて購入したり贈り物をしたりするようになりました。しかしながら、そうして購入したものは、自動的に運ばれてくることなどは決してなく、誰かの手によって自宅や送り先に到着します。近年では「早くすぐ届くことが当たり前の時代」となってしまっていることは明らかで、例えば本一冊、飲み物一本でもすぐに届くシステムが多く構築されています。

今日頼んだものがその日のうちに届くということも十分にあり得る世の中になってしまったため、多くの企業が、できるだけ早く届けなければならないという過剰なサービスの渦中に飲み込まれてしまっているのです。消費者としてはとても便利なサービスですが、業界にとってはその過剰なサービスゆえにさまざまなところでしわ寄せを受けています。一つ一つ届けなければならないのであれば多くの荷物を抱えることになりますし、多くの配送員を手配しなければならないことになるからです。

物流の配送員の労働環境

物流の過剰なサービスをより多くの人に提供するために必要なのは、なにもwebサイトのアップデートだけではありません。実際に運んでくれるのは人なのですから、もっとも重要視しなければならないのは、配送員たちの数と労働時間でしょう。現在早朝から夜中まで運んでくれるサービスがあったり、いま頼んだものがその日に届いたりするなど、消費者にとってとても便利な世の中になりました。しかしながらその分配送員たちの労働環境は劣悪になり、人材不足になっているという現状もあります。この改善こそが、課題となっています。

早朝や深夜に届けるようなことがあれば、その分人が動くことになります。さらにいえば、今日頼んだものが明日に届く、というような状況ですと、頼んだその日に確実に届け先の近くの配送所まで荷物を運ぶ必要があります。どんどん便利になり、どんどん消費者の要求が通っているような形になっていますが、そこにはその対応に追われる配送員たちの存在があるのです。

例えば頼んだ荷物や送られてきた荷物が届いた時間に、不在だったということはよくあることです。ポストに不在票が入っていて、「あとで電話をかけて持ってきてもらおう」と思っている人も多くいることでしょう。しかしそうなると、その分配送員たちがまた動くことになります。1回で届けられればスムーズですし、ほかの配送に力をまわすことができますが、そうもいきません。便利になったぶん手間が増え、深刻な状況に悩まされているのです。配送員たちは1回の配送に何度も時間をかけるはめになり、結果としてコストがかかってしまいます。ほかにも1人が1つの荷物というわけではなく、小口で何度も発送してもらえるサービスができていることもまた、配送員の手間を増やすことにつながっています。

課題解決としてできること

ほかにも物流の課題は尽きません。例えば、配送員が高齢化していること。昔から運送業を営んできた人々は年々年を重ね、今のような配送状況に追い付かなくなってきています。また、たくさんの人がネットショッピングを楽しんでいる今、それでも配送員の需要は増え続けています。しかし、こうした問題をそのままにしているわけではなく、このような課題を解決する方法がたくさん研究されています。多くの企業や国としても対策をとろうとしているのです。

対策の一つとして挙げられるのが、AIを導入して作業効率を上げるということです。運送するのは人間に任せるしかありませんが、荷物を整理したり、配送日を計算したり、天候を調べたりすることは機械にも任せられることです。AIを導入することで人件費を削減し、人材不足をカバーできると考えられています。また、車両がどれくらい必要か、作業員がどれくらい必要かを予測してくれるところも、作業の効率化に役立つことでしょう。実際に大手企業ではAIを導入しているところがあるなど、現代のビジネスに介入してきています。

また、国全体の大きな課題としても取り上げられているため、国土交通省が2016年に「改正物流総合効率化法案」が提案されています。国土交通省が中小企業をバックアップすることによって運送効率を高めたり、一番の問題である人材不足を解消したりといったことが期待されています。このように各方面からの改善方法が提案されており、現代の物流社会に新たな風が巻き起こっています。今後もさまざまな改善対策がなされていくことでしょう。

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