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物流倉庫と物流センターの違いを役割や機能から徹底解説いたします

カテゴリ:倉庫業務について

物流倉庫と物流センターの違い

新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛などの影響で、EC市場の成長は加速しました。それに応じて物流施設の需要が高まり、いたるところで大型の物流施設も増設されています。そこで本日は最近よく耳にする「物流倉庫」や「物流センター」について詳しく解説いたします。

物流倉庫と物流センターの違い

近年物流センターという言葉が主流になっていますが、「物流倉庫と何が違うの?」と疑問を抱かれている方も多いはず。最近では様々な業態の物流倉庫が存在していることから、一部では物流センターに近い役割を持った物流倉庫も存在しており、定義が曖昧になっている事実は否めません。しかし、今回はより深く違いを追求することにより、違う点を明らかにすることはもちろん、市場がどんな物流機能を求めているかについてもお話します。

物流倉庫

物流倉庫の特徴
物流倉庫とは主には商品を保管しておく倉庫を指します。商品が入荷してから出荷するまでの期間、正しい品質管理のもと保管しておくことを主の目的としています。

物流センター

物流センターの特徴
物流とは経済活動の中で企業が生産したり販売したりする際の「モノの流れ」全域を指すことを「物流とは?今更聞けない常識をわかりやすく丁寧に解説します」の記事で紹介しましたが、物流センターはその「モノの流れ」を支える物流拠点の総称であります。そのため、いろいろな物流機能をもった物流センターが存在します。

大きいいぼの物流センター
建物としての物流倉庫との違いというと商品の保管をメインにする物流倉庫と違い、物流センターは設計面でも大型トラックの積荷スペースや荷物の搬入経路などを考慮した作りになっているため、規模の違いもニュアンスとして含まれているでしょう。

物流センターの種類

現代では昔に比べて様々なタイプの物流センターが存在していますが、代表的な3つの物流センターをご紹介いたします。

DC(ディストリビューション・センター)

物流倉庫でのピッキング
DCとは英語のDistribution Centerの略語ですが、日本では在庫型物流センターとして認識されています。基本的には商品を保管し、必要な商品を出荷するという物流倉庫に近い役割を持つセンターになります。そのため、入荷→検品→在庫管理→ピッキング→出荷といった物流倉庫でも求められている役割を果たしています。おそらくこのDCの存在が物流倉庫と物流センターを混同させてしまっている大きな要因と言えるでしょう。

物流倉庫と言うと一般的に商品を保管する「場所」をイメージしますが、DCとしての物流センターであれば包装等の軽度な流通加工を行うことも多いので、単に商品を保管する場所ではなく、商品を出荷するまでの「役割」や「機能」といったイメージを併せ持つ場合が多いです。

TC(トランスファー・センター)

クロスドッキング
DCとは英語のTransfer Centerの略語ですが、日本では通過型物流センターとして認識されています。在庫を持たない、つまり保管機能がない点がDCとの決定的な違いと言えるでしょう。そのため、DCと比べると比較的小規模で運営できる施設ではありますが、その一方で入荷後すぐに仕分けを行い出荷する必要があるため、各セクションの迅速な連携が求められます。例をあげるとスーパーマーケットやコンビニエンスストア、大型量販店などはTCを利用することが多く、日本における物流センターの主流とも言えます。

主な機能は商品の仕分けや配送荷物の積み替えで、出荷先ごとに集約されて配送されます。何故このような物流センターが必要かというと、近年の物流はリードタイムの短縮コスト削減が課題となっていることから、いかに効率的に物流を機能させるかという点が重要視されています。
ちなみに物流センターの荷受け場(ドック)から出荷場(ドック)へ、商品がクロスするように仕分け・通過させることをクロスドッキングと言いますが、TCは入荷した貨物の開梱、検品などの機能を含めるのに対し、クロスドッキングは貨物を開梱することなくパレットやケース単位での仕分け・積み替えのみを行う仕組みを指します。

PDC(プロセス・ディストリビューション・センター)

食肉加工
PDCとは英語のProcess Distribution Centerの略語ですが、日本では流通加工・在庫型物流センターとして認識されています。時にPC(プロセス・センター)とも呼ばれます。

在庫を持つ物流センターではありますが、比較的簡易な流通加工に対応するDCとは違い、鮮魚や精肉の加工、部品の組立や設置といった専門機器・設備が必要な高度な流通加工にも対応しています。そのため、防塵設備や温度管理設備等の工場さながらの生産ラインや労働力が求められます。

ネット通販需要の高まりで求められる物流センター

冒頭でEC市場が拡大していることに少し触れましたが、実はEC業界を支えるEC特化型の物流センターも存在します。

FC(フルフィルメント・センター)

FC内のコールセンター
FCとは英語のFulfillment Centerの略語です。英単語の「Fulfillment」は、「履行」・「遂行」・「実現」・「達成」などを意味します。ネット通販で注文を受けた商品の物流センターとして認識されていますが、その機能は多岐にわたります。一般的にDCで求められる機能はもちろんのこと、ささげ業務(採寸・撮影・原稿作成)や受注管理・決済管理・顧客管理・返品及びクレーム対応等、ネット通販に必要不可欠なバックヤード業務全般を請け負ってくれます。そのため、FCを運営する企業はただ単に「モノ」を扱う知識だけではなく、商流や接客といった物販全般の知識も持ち合わせています。

また、BtoCの場合においては一般顧客向けの出荷となるため、出荷件数が多く、比例して作業数も多い傾向にあります。そのため、人材確保が難しいと言われている近年ではコスト削減や効率化を図るために物流ロボットやAiの導入が盛んに行われています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?上記からみてもわかるように物流倉庫は物流センターの一部であることはもちろん、物流センターも市場に合わせて多種多様な役割を果たしていることが分かりました。

自社の物流部門をアウトソーシングしようと検討されている企業様は自社に合った物流センターを見極める必要があります。トミーズコーポレーションではアパレルに特化したDCであるため、検品・検針・加工・補修といったアパレル流通加工にも対応しています。X線検査機を2台導入しており、荷主様の商品出荷を全力でサポートいたします。また、しまむら様やホームセンター様等の量販店向け出荷においてはTCとしての機能も持っており、店舗振り分けも迅速に対応いたします。

さらにECの出荷代行にも対応しており、ありとあらゆるECカートシステムと連携が可能な倉庫管理システム「BRRLOGI(ビーロジ)」を導入しております。まずはお気軽にお問合せくださいませ。

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